ニーチェ的遠近法──相対主義としての革命よ
今回はぁ、ニーチェ的遠近法が相対主義であることは果たして本当に明白なのでしょうか。この辺りを遠近法が相対主義であるということとして話します。
一、ニーチェ的遠近法
遠近法という語は、『相対主義』という意味を内包します。ニーチェは、キリスト教やユダヤ教を勉学する中で、キリスト教の価値観とユダヤ教の価値観の差異性について着目します。ユダヤ教では安息日と戒律とを守り、慈善を実践することが高い価値観でした。キリスト教では愛と慈悲と許しが高い価値観です。ユダヤ教とキリスト教が決して同一の宗教であるわけではなく、相互に差異性がみられると考える立場、これが相対主義であります。ニーチェは遠近法で物事を考えます。もしかしたらユダヤ教の戒律は、キリスト教に取り入れてはならない項目があると考えます。ユダヤ教にもキリスト教にも安息日が高い価値観として位置付けられていますが、神に対して頭を下げる態度価値は、キリスト教に取り入れてはならないのではないかと考えます。相対主義というのは、差異性があることを寛容しているはずです。安息日にも遠近法を取り入れる、こうした相対主義がニーチェの遠近法であります。


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