いわゆるIT系で働き始めて27年ほどが経ちました。転職したり会社が買収されたりして、結果的には7~9社(カウント方法が複雑なため)で働いてきました。
働くうちに立場が変わっていき、長く働いていると失敗も成功もしてきました。その過程でずっと疑問だったことがありました。
「なぜ、あの人は信頼されるのか」
はじめのうちは、年長者だからとか役職者だからとかスキルがあるのだと思ってたけど、どうやら違う。頭がめちゃくちゃいい人より、そうでもない人のほうが信頼されてることがある。営業成績がいい人より、売上はそうでもないけど周囲に頼られている人がいる。
その信頼を勝ち得ている彼らは何が違うのか。観察を続けて気づいたのは信頼とは毎日の地味な態度の積み重ねということ。特別なスキルではなくむしろ基本。基本こそが最も大事だということです。
その基本に大事にしたい態度について3つほど紹介します
- 時間に正確であること
- コミュニケーションに反応すること
- 仕事に真剣に向き合っていること
この積み重ねが、信頼される人になりえるのだと思ってます。
1つ1つを具体的に紹介する前に、そもそも「なぜ、信頼されることが大事なのか」というのがあります。
これはとってもシンプルで、信頼があると仕事が楽になるから。指示が明確になり、判断が早まり、チーム全体が同じ方向に動き始める。何より、仕事が楽しくなる。逆に言えば、信頼がないとその全てが失われる。だから、信頼を得ている状況を作るのはとても重要なんです。
時間に正確な人が信頼される理由
わたしが若手だった頃、電車が遅れて打ち合わせに数分遅刻したところ上司から静かに言われました。「時間は君だけのものじゃないからね」と。
当時は「たった数分のことだし、電車だって遅れることもあるし、初めて行く場所でわかりにくいし、普段は遅刻してないし、そんな偉そうに言わなくても」と内心思ってました。内心色々思いすぎ。
今となっては、当時の上司の気持ちもわかります。
その数分を守れないやつが何を守れるのか、重要な場面をお前に任せられない、電車が遅れる可能性を見込んで移動しろ、どんな場所かわからないなら早めに行け、普段できているなら今日もやれ、偉そうなのではなくお前には全体が見えていない、と。
遅刻するというのは、相手の優先順位を下げているということなんですよね。その時間を確保するために相手は何かを調整してる。他の仕事を後ろにずらしたり、移動時間を確保したり。その積み重ねた準備を、遅刻することで踏みにじることになる。
大事なのは、その場だけで見えていないことを想像すること。相手がどんな調整をしてるのか、その時間をどう確保してるのか。それを意識するだけで、自動的に行動は変わりますよね。
「どうしても仕方なく遅刻することはあるじゃないか」とも思いますが、そういった時は状況が把握できた時点で一報入れればいいのです。そうすれば「では先にここまでは進めておこう」と判断ができます。
あと個人的には「すいません」から一日を始めたくないんですよね、謝らなくていいことで出来るだけ謝りたくない。自分のせいじゃないことだとしても謝って物事が進むならさっさと謝っちゃうけど、コントロールできるものはしたいんです。
リアクションをし、コミュニケーションがスムーズであること
プロジェクトを進めるうえで大事なのは、スムーズなコミュニケーション。意思疎通できていることが前提にあってほしい派です。
幹事をしていてもイベント運営をしていても、最も困るのは連絡が取れない人です。これはもうどうしようもありません。では連絡がとれるようにこちらからあらゆる手段を試します。めちゃくちゃ無駄な時間です。
連絡が取れていても、こちらから回答が必要なことを投げかけてもリアクションしてくれない人もいますね。これも大変です。リマインドを何度もしないといけない人の気持ちを考えてみてほしい。
アンケートはすぐ答える、結論がすぐに出る内容であればすぐ答える、ちょっと時間がかかりそうなら「少し時間がかかると思うので明日の午後までにはあらためてご連絡します」と一報を入れ、わたしとあなたはコミュニケーションが取れていますよと相手に伝えることが大事です。
「要は何か」を1分で説明できる力
これは一見「スキル」に見えるかもしれないけど、違います。仕事との向き合い方が問われるものです。こういうものこそ、とっさの時に差が出ます。
現場の人間として、マネジメント層や経営層に対していつでも説明ができるように準備をしています。彼らは複数のプロジェクトを抱えていて、1つ1つに多くの時間を費やせない。だから、端的に必要な情報だけを素早く伝える必要がある。
1分というのは目安なだけで、実際はもう少し時間がかかってもいいでしょう。大事なのは自分の中で常に整理しておくことです。うまくいってるのか、問題があるのか。課題があるのか、話している相手に何か求めるものはあるのか(協力か、判断か、承認か)
背景から説明し、細部を羅列し、けっこうな時間を使った。「で、結局どういうこと?」となることはわりとよくあります。無限に時間があるならよいですがそうではないので、結論を先に示したうえで必要な詳細を足す。それだけで「状況がわかりやすく話が明確で判断がしやすい、任せておこう」となるわけですね。
基本はつまらないと思われがちですが、漫画でも小説でも「基本こそが重要」とよく見かけます。基本がないと上には積み上がらないからですね。
時間を守り、円滑なコミュニケーションをとり、常に状況を把握しておく。この3つの基本がしっかり出来て、信頼が重なってこそ、仕事は楽しく動き出します。今日言いたいのはそんなところです。
このブログは二十四節気という約2週間ごとにやってくる暦にあわせて更新しています。今日は二十四節気では夏至(げし)。1年で最も昼の時間が長く、夜が短くなる日。本格的な夏がきます。