2022年春人気アニメ、次に消費者が求めるグッズ・サービスとは?
6月に入り、ほとんどの2022年春アニメの放送が終わりました。
最近では若年層だけでなく幅広い年代に好まれているアニメですが、一番推しのアニメは何でしたか?
「2022年春アニメ、”いま”1番推せる作品に関する読者アンケート」によれば以下のような人気ランキングとなっております
1位 『SPY×FAMILY』
2位 『TIGER & BUNNY 2』
3位 『パリピ孔明』
人気の出たアニメの大半はグッズや動画、アプリ等のサービスを展開し、ファンを対象に販売を行います。
商品化するにあたり消費者がどんな製品を求めているのか、需要と供給のバランスは重要ですが、これまでそういった集計データはなく、商品企画に悩まれていたかと思います。
この記事では、Knowns Bizを使用して上に挙げた上位3つのアニメの基礎分析、また実際にどのようなグッズに需要があるのかについて分析をしていきます。
各人気アニメを好む視聴者の特徴分析
グッズ需要を考えるにあたり、上述の3つのアニメについて実際にどんな人が好み、グッズ展開をした場合どのような顧客層が取れるかについて、Knows Bizより認知度、好感度、誘引度をグラフ化したデータを見ていきます。
全世代に人気のユーモア溢れるホームコメディ『SPY×FAMILY』
まず、上位1位を獲得した『SPY×FAMILY』です。
スパイの父・殺し屋の母・超能力者の娘といった個性的なキャラクター達が偽物の家族を演じるホームコメディで、次々と繰り広げられる手に汗握るバトルやクスッと笑えるコメディ劇が人気になっています。
認知率は後述する2作に比べると高く、比較的幅広い年代に認知されています。
また、誘引率も50%以上と高く、実際に見てはいないが興味はあって見てみたいと感じている人も多いようです。
性別別で見ると女性は20代、男性は50代後半~60代後半の方が強く興味を持っています。
実際にどのようなグッズ需要があるのかについては、後半で分析します。
王道のヒーローものにはない人間描写が人気
『TIGER & BUNNY 2』
続いて、2位の『TIGER & BUNNY 2』は、個性豊かなヒーローたちの日常と活躍を描いたオリジナルアニメ作品です。
特殊能力を持った“ヒーロー”という職業が一般化している近未来都市では、そのヒーロー達がスポンサーロゴを背負って企業のイメージアップやヒーローポイントを獲得するため、事件解決や人命救助に奔走する姿が描かれています。
こちらは20~30代を中心に高く認知されており、比較的男性からの支持が多いように感じます。
アニメが打ち出しているのは「サラリーマンヒーロー」です。
人気やポイントがなければスポンサーが付かない・怒られる・クビになるかもしれない というプレッシャーが常に付きまとっている環境は、社会で働く人に共感できるものがあるのかもしれません。
三国志好きには堪らない!変わり種三国志マンガ
『パリピ孔明』
最後に、3位の『パリピ孔明』です。
タイトル通り三国志で有名な天才軍師 諸葛孔明が主人公になっています。
現代日本にタイムスリップした孔明が、現在社会に馴染み歌手の卵をプロデュースする物語で、タイトルからは想像できない展開が面白く人気の作品となっています。
認知率は他2作品に比べると低く、特に高齢者のほとんどはアニメを知らないようです。年代によってばらつきはありますが、比較的女性からの支持が多いように感じます。
男女ともに”ユーモア溢れる””ちょっと変わっている”というイメージを強く持っており、一度読んだらハマる人が多いようです。
グッズ需要は低め?
アニメ別、消費者が求めるグッズ・サービスとは
下の図は、上述の各アニメに関してコラボ商品やサービスを欲しいと思ったことがあるかについてのアンケート結果です。
こちらも『はい』と答えた消費者はアニメの人気順になっていますが、そもそも全体で3割程度の消費者にしかコラボ商品やサービスの需要がないようです。
アニメは見るけどグッズはいらないと感じている人が多くいます。
『SPY×FAMILY』におけるグッズ・サービス需要について
下の図は、コラボ商品やサービスで欲しいと思うものについて、『SPY×FAMILY』とアニメブランド全体を比較したデータです。
平均を上回るデータを調べたところ、ほとんどが実施済みという結果でした。
電子書籍・電子コミック・・・実施済み
書籍(絵本・漫画等)・・・実施済み
食品・飲料(菓子以外)・・・実施済み(ふりかけ、お茶漬け)
キャラクターくじ・・・実施済み(ローソン)
菓子・・・実施済み(グミ、ガム、アポロチョコなど)
カプセル玩具・・・実施済み
パーソナルケア用品・・・未実施
ソーシャルゲーム・・・実施済み(モンストとのコラボ企画でアプリゲームを展開)
アクセサリー・小物・・・実施済み(キーホルダー、ステッカー、文房具など)
パーソナルケア用品に関してはまだ商品開発に至っていないので、家族で使用できるシャンプーやボディーソープとのコラボ商品の展開は良いかもしれません。
また、年代別で見ると『コラボ商品やサービスが欲しい』と思う消費者の約6割は10代の男性消費者です。
食品に関しては、ふりかけやお茶漬けがコラボ商品として出されていますが、こういった食品を購入するのは主婦層が多いかと思われます。
10代であれば、部活動に持っていく軽食やコンビニ弁当を購入する機会が多いので、そこにコラボ商品を打つのも効果的ではないでしょうか。
『TIGER & BUNNY 2』におけるグッズ・サービス需要について
『TIGER & BUNNY 2』はどうでしょうか。
最も需要があるカードゲームは、2012年に劇場版で『TIGER & BUNNY』が放映された際、特典として来場者へ特製トランプのプレゼントがあったそうですが、今のところカードゲームとしての商品販売はしていないようです。
また、20~24歳男性のアンケートでは、回答者全員が『コラボ商品やサービスを欲しい』と答えています。
年齢的に一人暮らしをしている学生もしくは会社員が多いかと思うので、生活雑貨やコンビニ弁当、冷凍食品とのコラボ商品は購買率上昇が期待できます。(調べたところ、上記コラボ商品は販売されていないようでした。)
『パリピ孔明』におけるグッズ・サービス需要について
最後に『パリピ孔明』ですが、他2作と違い全体平均よりコラボ商品やサービスを欲しいと思う消費者が下回っています。
その中で、50代の消費者からは平均を上回る結果が出ていました。
上に挙げられた”動画配信~書籍”までは既に実施済みです。
『パリピ孔明』に関しては、10~20代からの需要が少ない為か、日用品や食品などのコラボ商品の需要が少ないようです。
まとめ
各アニメの認知度、好感度、誘引度を見ると、好感度だけは然程差がなく、アニメを知っていて見た人はほとんどがそのアニメに好感を持っているようです。
ただし、そもそもコラボ商品やサービスの需要が少なく、アニメを見るだけで十分満足しているという消費者は多くいます。
アクセサリーや衣類、ぬいぐるみなどのグッズは、そのアニメのファンでないと購入する機会はほとんどなく、さらに制作コストもかかるので、平均値より下回っているものに関しては見直す必要があると感じます。
ただし、食品や日用品などの生活必需品に関しては、コラボ商品によってマイナスになることはないので、積極的に打ち出してみても良いのではないでしょうか。
今回利用した消費者データや分析データのエビデンスは弊社が提供するKnowns Bizから取得しています。
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