定数28に40人が乱立。元N国系や異色候補が集う「立川市議選」にみる“地方政治のリアル”
ヘイト議員・へずまりゅう奈良市議との関係も
この選挙で現場を仕切っているのは「へずまりゅうの秘書」という肩書きの丸吉孝文で、へずまりゅうを奈良市議に当選させた立役者だ。へずまりゅうは、かつて「NHKから国民を守る党」の公認候補として参院補選に立候補したことがあり、迷惑系ユーチューバーが政治の世界に進出するキッカケもまた、立花孝志である。 選挙では、内野愛里は候補者名を「うちのあいり」と平仮名表記にすることで、過去を検索されないようにロンダリングしており、かつて「NHKから国民を守る党」から立候補していた過去を完全に消している。しかし、騙されてはいけない。彼女は実質的にN国党だからだ。
他にもいる要注意なトンデモ候補
もう一人、要注意人物を挙げるならば、宮沢博行率いる「創生党」から立候補している乙幡直樹である。宮沢博行は「パパ活不倫」で有名になった元衆議院議員だが、「NHKから国民を守る党」を改称した「みんなでつくる党」で活動していた「AIメイヤー」と連携。「AIメイヤー」は、「AIが市長をやればいい」というコンセプトで、お面を被って多摩市長選や真鶴町長選などに立候補していた元プロレスラーの変人だが、その弟子のようなポジションの人間で、小金井市議選に「AIメイヤー2号」として立候補していたのが乙幡尚樹である。 宮沢博行は、田久保真紀の経歴詐称で話題になった昨年12月の伊東市長選に、N国出身の河合悠祐率いる「日本大和党」が女性候補を擁立し、伊東駅前でヘイトスピーチを連発していた時に応援弁士として駆け付け、ヘイトスピーチの輪に加わっていた。その宮沢博行率いる「創生党」の初陣が、この立川市議選である。 その他に、参政党、百田尚樹が代表を務めるほうの日本保守党、内海聡が応援する反ワク陰謀論の整体師、長井秀和が応援する「ゆうこく連合」の陰謀論者など、さまざまなタイプの『世紀末候補』たちが立候補してくる。
立川市議選、カオスの理由
なぜ立川市議選が、こんなにカオスになってしまったのか。 それは2018年の立川市議選で、迷惑系ニコ生配信者として活動していた横山緑(本名:久保田学)が「NHKから国民を守る党」から立候補して当選してしまった歴史があるからだ。どんな人間でも選挙のやり方次第で年収990万円が約束される。この夢の就職先を求め、およそ議員の資質がない人間たちが「当選しやすさ」を求めて立候補するようになってしまったからだ。狙われた立川市は今、市民の賢明な選択が求められている。 <取材・文・撮影/選挙ウォッチャーちだい> 【選挙ウォッチャーちだい】 選挙ウォッチャーとして日本中の選挙を追いかけ、取材しています。選挙ごとに「どんな選挙だったのか」を振り返るとともに、そこで得た選挙戦略のノウハウなどを「チダイズム」にて公開中
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