【独自】熊本・マリスト中、保護者を「モンスターペアレント扱い」 第三者委報告書いじめ8件認定「学校対応に問題」
マリスト学園中(熊本市東区)に通っていた男子生徒が複数の同級生から暴言や暴行を繰り返し受けて転校した問題を調査した学校設置の第三者委員会が、いじめ8件を認定し、学校の対応にも問題があったとする報告書をまとめたことが18日、分かった。男子生徒の保護者は報告書に不備があるとして、いじめ防止対策推進法に基づき、熊本県に再調査を求めることを検討している。
報告書は、男子生徒が入学した直後の2023年4月から24年10月にかけて、同級生からのいじめ8件を認定。男子生徒は抱えられたまま振り回されて転倒しけがをしたほか、「きしょい」と中傷された。自身が入っていないクラスのLINE(ライン)グループに悪口も書き込まれた。報告書は、男子生徒が「転校を余儀なくされる程度の精神的な苦痛を感じていた」と指摘した。
報告書は、学校側の対応も問題視。第三者委による調査を求めた保護者に対し、教員は「(男子生徒は)学校にいられなくなる」と発言。学校側は男子生徒の母をモンスターペアレント扱いし、「学校の方針に保護者を従わせることに汲々[きゅうきゅう]とし、保護者の気持ちをくみ取ろうとしなかった」とした。再発防止に向け、いじめ対応マニュアルの見直しや、スクールカウンセラーらを入れたケース会議開催などを提言した。
男子生徒の両親は熊日の取材に「報告書は、いじめを発端に子どもが発症した適応障害などとの因果関係を認めておらず、内容に納得していない」と述べた。マリスト学園中は「報告書を真摯[しんし]に受け止め、再発防止に誠実に取り組む」とした。
第三者委は弁護士ら3人。25年2月に調査を始め、今年5月に調査報告書をまとめた。(上野史央里、丁将広)
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