ロンジェビティとは? 健康寿命をのばすために今日からできること
「最近疲れやすい」「このまま年齢を重ねて大丈夫だろうか」と感じることはありませんか。ロンジェビティとは、単に長生きすることではなく健康で自分らしく生きるための考え方です。この記事では、今日から無理なく始められる習慣について解説します。 (文・こころサポートクリニック院長 平山貴敏)
1.ロンジェビティとは? 今注目される理由
ロンジェビティ(Longevity)は、「長寿」という意味を持つ言葉です。しかし近年では、ただ長く生きることではなく「健康で自分らしく生きること」を含めた考え方として注目されています。 その背景には、人生100年時代や健康寿命への関心の高まりがあります。医療の進歩によって寿命が延びた一方で「どう生きるか」が重視される時代になってきました。
(1)「長生き」と「健康に生きる」は違う
日本は世界有数の長寿国ですが、近年は「健康寿命」という考え方にも注目が集まっています。健康寿命とは「日常生活に制限のない期間の平均」を指し、介護や支援を必要とせず、自立して生活できる期間のことです。 厚生労働省が公表したデータでは、平均寿命は男性81.05歳、女性87.09歳である一方、健康寿命は男性72.57歳、女性75.45歳とされています。つまり、平均寿命と健康寿命には、男性で約8.5年、女性で約11.6年の差があることになります。 これは「長生き = 元気に暮らせる」とは限らないことを意味しています。以下のような変化は健康寿命に関係するサインの一つかもしれません。 ・疲れやすくなった ・外出する機会が減った ・人と会うのが面倒になった ・以前より気力が湧かない また、厚生労働省は「平均寿命の延びを上回る健康寿命の延伸」を重要な目標として掲げており、心身ともにできるだけ長く、自分らしく生活できる時間を増やすことを目指しています。健康寿命をのばすためには、病気の有無だけでなく、日常生活を無理なく送れる状態を維持することが大切です。
(2)なぜ今ロンジェビティが注目されているのか
ロンジェビティが注目される背景には「人生100年時代」と呼ばれる社会の変化があります。以前は「病気を治すこと」が医療の大きな目的でした。しかし現在は、医療の進歩によって多くの病気と長く付き合えるようになり、「健康を維持しながら生活すること」が重視されるようになっています。 一方で、人生後半ならではの悩みを感じる人も増えています。 ・介護への不安 ・認知機能低下への心配 ・孤独感 ・メンタル不調 ・社会とのつながりの減少 そのため近年では、食事や運動だけでなく「心の健康」や「人とのつながり」まで含めて考えるロンジェビティという概念が注目されています。