見つめる雪村
この度、キヤノン株式会社様(以下、キヤノン)と特定非営利活動法人 京都文化協会様(以下、京都文化協会)から、両者が実施している「綴プロジェクト」(正式名称:文化財未来継承プロジェクト)の第18期作品として制作した、米国ミネアポリス美術館蔵「花鳥図屏風」(雪村周継筆)の高精細複製品を、福島県へご寄贈いただけることになりました。寄贈記念としてポイント展「見つめる雪村」で初公開いたします。戦国時代の常陸国(現在の茨城県)に生まれ晩年を会津・三春で過ごした画僧・雪村。ダイナミックでユーモアを感じさせるような作品から雪村の自然への眼差しが伝わる穏やかな作品などその現存作品は国内外で高い評価を得ています。中でもミネアポリス美術館が所蔵する「花鳥図屏風」は、蘆名氏が治めていた頃に滞在していた会津で描いたと考えられており、雪村の花鳥を画題とした作品の代表作です。
本ポイント展では、キヤノンの最新技術と京都の伝統工芸の技で、会津で描かれたオリジナル作品に限りなく近づけた高精細複製品を、展示ケースのガラス越しではなく間近にご覧いただきます。雪村の自然への眼差しと雪村の作品をご覧になる皆さんの視線の交差から何が感じ取れるでしょうか。
「花鳥図屏風」の高精細複製品をキヤノンのイメージング技術と京都伝統工芸の技の融合により制作
高精細複製品の制作にあたっては、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラでオリジナルの文化財を撮影し、独自開発のカラーマッチングシステムを用いた画像処理を行った上で、12色の顔料インクを搭載した大判インクジェットプリンターで出力しています。さらに、京都の伝統工芸士が屏風に仕立てることで、オリジナルの文化財を忠実に再現しています。
〈「綴プロジェクト」について〉
「綴プロジェクト」は、キヤノンと京都文化協会が2007年より共同で推進している社会貢献活動です。日本古来の貴重な文化財には、歴史の中で海外に渡った作品や国宝として大切に保管されている作品など、鑑賞の機会が限られているものが多くあります。「綴プロジェクト」では、キヤノンの入力、画像処理、出力に至るイメージング技術と、京都伝統工芸の匠(たくみ)の技との融合により、オリジナルの文化財を忠実に再現した高精細複製品を制作しています。制作した高精細複製品は、文化財にゆかりのある社寺や自治体、博物館などへ寄贈し、寄贈先での一般公開や学校教育の現場など、さまざまな場面で活用されています。これまでに、葛飾北斎や俵屋宗達、尾形光琳の作品など、60作品を超える高精細複製品を制作しました。
詳細は、「綴プロジェクト」のホームページをご参照ください。 https://global.canon/ja/tsuzuri/
| 開催概要 |
期間 令和8年5月30日(土)~令和8年6月24日(水)
休館日 月曜日
会場 エントランスホール
主催 福島県立博物館
料金 無料でご覧いただけます。
| 関連行事 |
雪村筆「花鳥図屏風」(ミネアポリス美術館蔵)高精細複製品寄贈式典・トークイベント
| 日時 |
令和8年5月29日(金)14:00~16:00 (式典:14:00~14:30、トークイベント:①14:50~15:20/②15:30-16:00) |
| 内容 | トークイベント ① 「綴プロジェクトについて~キヤノン独自の先進技術と京都伝統の技の融合」 講師:中山桜子氏(キヤノン サステナビリティ推進本部)、田辺幸次氏(京都文化協会代表理事) ② 「雪村がいた会津~蘆名氏と向羽黒山城」 講師:梶原圭介氏(会津美里町郷土資料館長)、川延安直(当館専門員) |
| 場所 | 雪国ものづくり広場「なんだべや」 |
| 定員 | 20名(先着順) |
| 申込 | 不要 |
| 参加費 | 無料 |