10万フォロワーの料理インスタアカウントが売買・詐欺に悪用、規制する法律はなく…41人一挙逮捕の副業詐欺事件・インフルエンサーになりすまし情報商材売る
SNSでインフルエンサーになりすまし、フォロワーから現金を詐取したとして、大阪府警が一度に41人を逮捕した副業詐欺事件では、売買されたインフルエンサーのアカウントが悪用されていた。売買を規制する法律はなく、広告収入が見込めるとして、ネット上では100万~1000万円程度の高値での取引が相次いでいる。アカウントが闇バイトに使われたケースもあった。(山根彩花、中田敦子) 【図表】一目でわかる副業詐欺の手口
府警によると、9日に詐欺容疑で逮捕されたアプリ会社代表の男(29)らは、料理や美容の情報を発信する複数のインフルエンサーのアカウントを仲介業者を経由して買い取り、なりすまして投稿していた。
投稿では、SNSのフォロワーを増やす方法を伝える情報商材で勉強し、フォロワーを増やすことで、閲覧回数に応じて報酬が入る「アフィリエイト広告」で高額の副業収入が稼げるとうたっていた。
関係者によると、料理情報を発信するインフルエンサーのインスタグラムには、10万人以上のフォロワーがいた。このアカウントでは定期的に料理動画を投稿し、本物のインフルエンサーを装っていたという。
投稿を信じた以前からのフォロワー女性3人は昨年11月~今年3月、情報商材を約15万~51万円で購入。商材は実際にデータで送られてきたが、ネットですぐに検索できる程度の中身だったという。
記者はネット上で、アカウントを売買する仲介サイトを複数確認した。数千~数万人のフォロワーを持つグルメや競馬予想などを発信するアカウントが出品され、「アフィリエイトなどで収益化することも可能です」「副業などに利用可」との宣伝文句が並ぶ。
フォロワー数が多いほど広告収入が期待でき、アカウントの中には、TikTok(ティックトック)1200万円、インスタグラム755万円、X(旧ツイッター)500万円など高値のものが複数あった。出品者は「平均月収が200万円以上」「最高売り上げ960万円」と宣伝していた。