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青い缶/Novel by みのじ

青い缶

653 character(s)1 min

寛夢。一応夢とはしていますが、お相手は好きに想像していただいて構いません。いつも以上に短い。
🌻さんにスキンケアを進めたらどうなったか。
2024/3月ごろにXへ投稿したタイトルです。

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 肌の手入れぐらいしないと、老けて見えますよ。

 そう私が伝えてから、彼はスキンケアをするようになった。

 とは言え、どこのドラッグストアにでも置いているような青い缶の中身を、手に塗るぐらいが彼の限界らしい。
 それでも、彼が時折机の引き出しからそれを取り出して使うのを見るようになったのは、ほんの少しの嬉しさを私の毎日へともたらしてくれた。

 彼にスキンケアを勧めたのは、去年の秋の終わり頃だった。外では上着を羽織るようになり、それが次第に分厚くなり、マフラーや手袋を人々がつけ始める。
 雪が何度か舞い散った後で暦の上では春を迎えた頃、きょとんとしながら今年はささくれができなかったと呟いた彼の顔は、スマホで撮るタイミングを逃したのを残念に思えたものだ。

 ふと、いつものように塗り始めた彼を見ながらそんなことを思い出していると視線が合い、小さな声で名を呼ばれた。
 どうしたのかと近寄ると分厚い手が私の手を取り、取りすぎたのだろうとおぼしきクリームを塗り込み始めた。少し余った、そう言い訳しながら塗り広げられる感触はぬるりとしていたのが、だんだんと互いの肌が吸い付くような感覚に襲われ、思わず私は笑い声をこぼす。

 余ったなら、顔にでも塗ればいいのに。
 そうか。なら塗り方を教えてくれ。

 肌を滑る感触がさらりとしたものに変わりゆき、やっと彼の手が離れていく。
 机の上に鎮座する青い缶の中身は、もうほとんど残っていない。私はそこからクリームを少しだけ手に取り、彼の顔へと指を這わせた。

Comments

  • narrプロフ必読1\1加筆。

    お、お勧めでたまたま出ていたので読ませていただいたのですが。 な、なんつ〜エロス!!! きょとん寛も良いしニ◯ベアらしきクリームを夢に塗る寛も堪らんほどのえろを感じる((震))///

    March 31, 2025
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