小学校で火災 11人搬送 児童2人と教員1人が骨折 未使用のストーブが突然発火かの情報も
東京都北区立滝野川第三小で煙が出ていると19日午前11時ごろ、119番があった。警視庁や東京消防庁によると、校舎4階の音楽準備室から出火したとみられ、児童8人と教職員3人の計11人が煙を吸うなどして搬送。うち児童2人が腕を、女性教員1人が骨盤を折った。午後1時45分ごろに鎮火し、警視庁などが詳しい出火原因を調べている。 出火当時、音楽準備室とつながる音楽室では5年2組の児童が授業を受けていた。音楽室は校舎の端に位置。その横の準備室から炎が上がったため、音楽室にいた児童たちは廊下から逃げられず、一時は地上約10メートル、幅約50センチほどの狭いひさしに避難した。その後、消防隊員がはしごなどを使って救助した。 音楽室付近の窓からは一時、火の手が上がり、外壁の一部が黒く焦げた。4階から階段で避難した5年男児は「廊下で火を見て怖かった。天井も炭みたいに黒くなって、焦げ臭かった」と話した。 準備室には金管楽器などが置かれ、スプリンクラーは設置されていなかったという。未使用のストーブが突然発火したとの情報もある。学校では月に1度避難訓練を行っていたが、音楽室付近から出火した想定での訓練はしていなかった。20日に実況見分が行われる見通しだ。 同小の児童数は約340人。「逃げろー」「駆けないで」などと騒然とした中で、児童らは防災頭巾をかぶるなどし、上履きのまま校庭や近くの公園などに避難。その後、全員の避難が確認された。 「逃げろ」という声や「音楽室で火災」との校内放送を聞いて避難した6年男児は「先生たちと“落ち着いて”と周りに声をかけたが、とても怖かった」と振り返った。2年男児は「授業中に急にベルが鳴った。ボン、ボン、ボン、と爆発したみたいな音が3、4回くらいした」と明かした。 校舎は水浸しのため、週明けの22日は臨時休校する。同校に5年男児、2年女児が通う30代女性は「とにかくケガがなくて良かったけど、きっと炎を見ていると思う。気持ちの面のフォローを考えたい」と語った。 (小田切 葉月) 《校長は目頭押さえ…》滝野川第三小の高草木政浩校長らが19日、会見した。逃げ遅れた一部の児童が窓のひさしに緊急避難し、消防隊員の到着を待ったことについて、高草木校長は「授業を受け持った教員が入院しており状況を確認できる状態ではない」とするにとどめた。ただ「自分の命は自分で守ろうねということを実践してくれた。涙が出る思い」と目頭を押さえた。 一部でストーブが出火原因と報道されているが、区教育委員会は「確認できていない。20日の実況見分を待って発表したい」とした。