幅50センチのひさしに逃れた児童「熱風がきて焦げ臭かった」「柵がなく落ちそうで怖かった」…東京・北区の小学校火災
19日午前11時頃、東京都北区滝野川の区立滝野川第三小学校から「4階の音楽室から煙が出ている」と119番があった。警視庁滝野川署などによると、校舎4階の約200平方メートルが焼け、火は約3時間後に消し止められた。音楽室で授業を受けていた5年生と担任教諭ら計11人が病院に搬送され、うち5年生の男児2人(いずれも10歳)と40歳代の音楽担当の女性教員の計3人が避難する際に腕や腰の骨を折る重傷を負った。 【写真】炎と黒煙を上げて、激しく燃える校舎
校舎内には当時、約330人の児童がおり、他の児童は、校庭や近くの公園などに避難し、逃げ遅れた人はいなかった。同署が出火の経緯などを調べている。
同署幹部によると、同校では午前10時50分頃に火災報知機のベルが鳴った。音楽室では5年生24人が音楽の授業中で、担任の男性教諭は「隣の音楽準備室から音楽室に煙が入り込んでいた。準備室の中をのぞくと火と煙が見えた」と説明しているという。同署は、準備室にあったストーブが出火元の可能性があるとみて調べている。
音楽室にいた児童らによると、出火当時は音楽担当の女性教員と一緒で、リコーダーの練習をしていた。音楽室に駆けつけた担任が「逃げて」と叫び、児童の大半は校庭と反対側の窓から、残りの数人は校庭側の窓から、幅約50センチの3階のひさし部分に下りた。壁に沿って一列にしゃがみ、ハンカチなどで口を押さえながら救助を待ったという。
到着した東京消防庁の隊員が、はしごをひさしにかけ、児童らを降ろした。
取材に応じた女児(10)は「ひさしの上は柵がなく、落ちそうで怖かった」、男児(10)は「大声で泣いている子もいた。熱風がきて、焦げ臭かった」と振り返った。
火災を受け、北区の山田加奈子区長は同日、記者会見を開き、「児童や保護者など多くの方に心配とご迷惑をかけ、心から深くおわびします」と陳謝した。同校は週明けの22日を臨時休校にする。