写真/筆者撮影
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決算公告(官報)でスガキコシステムズの純利益を追うと、2024年3月期に至るまでの推移がそれを物語る。2022年3月期は約7025万円の赤字、2023年3月期には約1億8996万円の赤字へと傷口が広がった。原材料費、人件費、物流費、エネルギーコスト──四方からのコスト高が、低価格モデルのスガキヤを特に厳しく直撃した。

ところが、2024年3月期。純利益は1億5754万円の黒字へと転じた。前期の赤字から、1年で3億円以上の利益改善である。これは「V字回復」と呼んでいい水準だ。

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とはいえ、店を畳むだけで黒字が定着するわけではない。①固定費の削減は、あくまで第一段階にすぎない。コスト高が続く以上、スガキヤは次に、ラーメン1杯あたりの利益そのものに手を入れる必要があった。

「安さ」を売る会社が値上げに踏み切ったワケ

固定費を構造的に下げたスガキヤは、次に②変動費率に手をつける。具体的には、価格改定──つまり値上げである。

ラーメン1杯の価格を追うと、330円から、2022年4月に360円、2023年4月に390円、2024年3月に430円へ。3年連続の値上げである。さらに2025年10月にも、全店で価格改定に踏み切った。卵や豚肉、スープのだしに使う魚介などが高騰し、人件費の上昇も続いている、というのが会社の説明だ。

値上げは、スガキヤにとって簡単な判断ではない。なにしろこの会社のブランドの核は「安さ」に強く結びついている。「ワンコインでお釣りがくる」ことそのものが、スガキヤらしさだった。

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