わが子の通う小学校で火災「娘は無事か」 記者が駆けつけた現場
19日午前に起きた東京都北区滝野川1丁目の区立滝野川第三小学校の火災。警視庁によると、一時、複数人が逃げ遅れていたが、すでに全員が救助されているという。朝日新聞記者(53)は小5の娘がこの学校に通学していた。「娘は無事なのか」。現場に急行した状況を報告する。 【写真】「逃げて!」窓からはしごで屋上へ 小学校火災で何が 19日午前11時10分ごろ、滝野川第三小学校から徒歩5分の自宅で在宅勤務中に、度重なる消防車のサイレンが聞こえた。 近くで火事が起きたのかと外に出てみると、裏手に見える校舎の4階の窓から黒煙があがっていた。 小5の娘の教室があるのも4階だ。まさかと動悸がはやまり、学校へ走った。 何人もの消防隊員とすれ違い、学校のグラウンドへ。三つほどの教室から赤い炎があがり、校舎外壁の細い足場に児童が数人出て、煙を避けるようにかがんでいた。 そこに消防隊がはしごをかけ、大丈夫だと声をかけながら一人ひとり誘導し、救出していた。 その後しばらくして「全員救出!」という声が響き、少しだけ安心した。 近くの飛鳥山公園の避難場所に向かったが、娘の姿がない。再び学校に戻ると、校内には立ち入れなくなっていた。 1時間ほど外で見守り、同級生のほかの保護者が子どもに会えたと聞いた。現場の警察官に「小5の娘がいるので」と伝え、グラウンドに入った。 一次避難場所のテントで、顔がすすだらけになった娘と会い、抱きしめた。娘にけがはなかった。 東京消防庁によると、4階建て校舎の4階が激しく燃え、約200平方メートルが焼けた。約1時間後に火はほぼ消し止められた。 警視庁によると、少なくとも児童8人と教員2人の計10人が煙を吸うなどして負傷したとの情報がある。うち児童1人は避難時に転び、骨折したという。(井上恵一朗)
朝日新聞社