トランプが、とうとうイランに全面降伏したような14項目の覚書(MOU)を公表しましたね。全文訳は、日本のマスメディアが公表するだろうから繰り返さないけど、要点を抜き出すと、
・イランは政権を維持する
・イランの核濃縮能力は維持される
・イラン国内に濃縮ウランは残る
・制裁は解除される
・石油輸出は再開される
・凍結資産は返還される
・米軍は後退する
・海上封鎖は解除される
・ホルムズ海峡の管理権をイランが制度化する
その一方でトランプ/ネタニヤフがわーわー言ってた下のようなことは一つも入ってない。
・体制転換(Regime Change)
・無条件降伏
・核計画の完全放棄
・IRGC解体
・ミサイル計画廃止
・ヒズボラ支援停止
・イラン軍縮
トランプ大統領とペゼシュキアン大統領が金曜日に署名する計画があるらしいが、またいつものドンデン返しが起きる可能性も捨てられない。アメリカとイランの交渉をこれまで全力で阻止してきたネタニヤフは、当然このMOUを反故にする策を練ってるだろうし、米国内のシオニスト、AIPAC階級の親イスラエル議員、ただのネオコンらからの猛烈な批判や隠微な揶揄が始まるだろうし、そもそもトランプが朝令暮改キングなのだから、このMOUがどうなるか予測不能だ。
G7のタイミングで発表したのも、引き下がれないぞということを示す一つの軽い防衛線かもしれない。これを国連安保理の決議にする予定らしいのも、無法者国家相手の防衛線なのかもしれない。
G7階級たちは(高市は知らんけど)、一応このMOUの支持を表明したが、「弾道ミサイル計画制限の追加」をトランプにお願いしたのはわろた。
トランプの返答が秀逸。
「ある程度は持たなければならない。他国も持っているのだから。」
どうしろというのか? サウジアラビアにはミサイルを認めて、イランには認めないというのか?」。
このMOUは世界恐慌を未然に防ぐという大義名分をトランプは前面に出すが、中間選挙を乗り切って、あと2年半政権をもたすということが最重要課題だとしたら、トランプは政治的損切りに踏み切ったのだろう。
しかし、歴代米大統領が屈服してきたイスラエル/シオニストにとうとう反抗したのは驚き。かなり大きな弱みを握られてるという話だったが、あれはどうなったのか。
このMOUが無事署名されたら、トランプの「イランに対する降伏」と「シオニストに対する勝利」を同時に象徴する珍しい歴史文書になる。