「グリ下の薬屋さん」同じ医療機関から2万錠処方か 貯蔵容疑を否認

黒田陸離
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 大阪・ミナミの「グリ下」(グリコ看板下)で知り合った10代の少女2人に市販薬を譲り渡したなどとして逮捕された無職の今川祐希容疑者(40)=大阪府東大阪市=について、大阪府警は17日、自宅で処方薬約5千錠を貯蔵した医薬品医療機器法違反(授与目的貯蔵)の疑いで再逮捕したと明らかにした。

 調べに対し「納得できません。薬を売る目的とか、薬をあげる目的で家に置いていたわけではありません」と容疑を否認しているという。

 府警によると、再逮捕容疑は、医薬品の販売業許可を受けたなどの事情がないにもかかわらず、2026年5月、自宅に処方薬19種類5070錠を他人に渡す目的で貯蔵したというもの。

 今川容疑者は「グリ下」の若者たちから「薬屋さん」と呼ばれていた。

 府警が調べを進めたところ、24年2月以降の約2年間で、大阪府内の一つの医療機関で計約2万錠の薬を処方されていたことが判明した。

 今川容疑者は生活保護の受給者で、受診や薬の受け取りは無料だったという。

「適切な薬を渡す自信があった」

 今川容疑者は25年5月ごろからグリ下に出入りするようになったといい、「家庭環境が複雑な子がいるということが、大人の底辺を経験した自分と共鳴している感じがして興味がわいた」と供述したという。

 少女2人など複数人に医薬品を譲り渡したことは認め、「自分はいろんな睡眠剤や精神安定剤を飲んできて薬に詳しい。2人の子には適切な薬を渡す自信があったので渡した」と話しているという。

 少女2人は1月、府内の電車で昏睡(こんすい)した状態で寝ているところを捜査員が発見。少女たちが今川容疑者から薬をもらい、今川容疑者の自宅に泊まっていたと説明したという。

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この記事を書いた人
黒田陸離
大阪社会部|府警担当
専門・関心分野
地方取材、スポーツ、平和、人権

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