「神バナナ」跡地の町有地 佐賀・みやき町が売却 新たな雇用や特産品期待 取得企業はクルマエビ陸上養殖計画
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陸上養殖事業を展開する有限会社に売却されたみやき町の町有地
佐賀県みやき町は特産品の皮ごと食べられる「みやき神バナナ」が栽培されていた約3700平方メートルの町有地を、町内の有限会社ベターライフ(中尾義之社長)に2400万円で売却し、既存の農業用ハウス9棟などを無償譲渡した。同社はハウスを活用したクルマエビや海ブドウの陸上養殖を計画しており、町は新たな雇用や特産品の誕生につながると期待を寄せる。
町は2018年11月から鹿児島県南九州市の農業法人に同町白壁の町有地を無償貸与していた。しかし、大雨被害でバナナが生育不良に陥るなどし、経営が悪化した同法人は25年11月に撤退。町有地を町に返還し、整備したハウスなどの所有権を放棄した。
町は今年3~4月に公募型プロポーザルで町有地のハウスを活用する事業者を募り、5月の審査委員会でアパートや福祉施設などの不動産賃貸を手がけるベターライフを選定した。応募は1社のみだった。
町や同社によると、ハウス内に閉鎖式循環型の陸上養殖システムを導入し、クルマエビや海ブドウを陸上養殖する事業を提案。環境に配慮しつつ、新たな特産品としてブランド化を目指し、地域経済の活性化に寄与するとしている。
同社は3月から吉野ケ里町でクルマエビや海ブドウの陸上養殖に取り組んでおり、みやき町の事業では約3億円を投資する見通し。設備を整えて来年4~5月ごろに養殖開始、同9~10月ごろの出荷を目指す。
岡毅町長は11日の記者会見で「海から離れた地域で海産物が特産品になる時代。陸上養殖を軌道に乗せてもらい、外向けの稼ぐ力として町のEC(電子商取引)サイトなどを利用し、町と連携してもらえればウィンウィンの関係になる」と期待感を示した。
(前田絵)