【西武・長谷川 独占手記】マーベラスな打棒で導いた交流戦初V 「2つの教訓」後半戦につなげる
◇交流戦 西武1-0阪神(2026年6月16日 甲子園) 西武は16日、阪神を1―0で破り、球団初の交流戦優勝を最終戦で決めた。2試合連続サヨナラ打を含む3試合連続決勝打など、12球団トップの打率・367でMVP最有力候補に挙がる長谷川信哉外野手(24)がスポニチ本紙に独占手記を寄せた。昨季までパ・リーグ球団で唯一優勝がなかった交流戦を歴代最高勝率・824で制し、19年以来のリーグ優勝へ弾みをつけた。 【写真あり】松井稼頭央氏の長女で女優の松井遥南 「小さい頃住んでた街」での仲良し家族ショット 9回は阪神の応援が本当に凄かった。のみ込まれる感じはありましたが、投手陣が踏ん張ってくれて守り勝つ野球ができました。本当に初優勝ができてうれしかったです。全カード勝ち越しということをチームの目標に掲げてきたので、それが実現できたことも良かったと思います。 交流戦ではいいところで一本が打てているし、2試合連続でサヨナラ打などで勝ちに貢献できました。セ・リーグの投手は変化球でかわすのがうまいところもあるのでハマらないように、カウントを取りに来た変化球や直球をはじけたらと思って戦っていました。 ただ、ヤクルト戦(5月28日、神宮)では大きな走塁ミスをしてしまいました。左翼手がフライを落としたのに左飛と決めつけてしまい、結果アウトになってしまいました。 その後の試合では当時の反省が生かされていると思いますし、自分にとってのプロ人生のターニングポイントになったなと思います。「準備の大事さ」「自分でプレーを決めつけない」。この2点を怠らずに、後半戦につなげていけたらと思います。 今季は既に自己最多を更新する8本の本塁打が出ています。好調の理由として、FA移籍や新外国人選手の加入が自分にとって大きな刺激になったことは間違いありません。 同じポジションの選手が加入することで正直焦りはありました。FA移籍で桑原さんが加入し、自分が人的補償の対象である可能性もなくはなかったと思います。それも覚悟しつつ、自分にフォーカスしようと、オフにフィジカル強化や技術力アップというところを重点的にやってきたことが結実したと思っています。 交流戦のMVP候補として名前が挙がるのは率直にうれしいですし、02年松井稼頭央さん以来となる2試合連続のサヨナラ打で野球界に名を刻めたというところもうれしいです。18試合の交流戦とはいえ、MVPを獲れるなら自信の一つにもなると思います。ぜひ獲得できたらと思います。あと、本塁打パフォーマンスの「マーベラスポーズ」も12球団のファンに浸透していたら、うれしいですね。 19日からリーグ戦が再開します。リーグ首位という立場で交流戦を終えたことは、自分にとっては初めてで、ここからは未知の領域です。ただ、変なプレッシャーはありません。この勢いのまま、チームも自分もどこまでいけるんだろうというワクワク感の方が強いです。 去年は6月中まで2位もありましたが、後半戦に失速してしまいました。そのことはチーム全員の頭に入っていると思うので、より一層気合は入ると思います。リーグ優勝まで頑張っていきたいと思います。(埼玉西武ライオンズ外野手) ◯…長谷川は「3番・一塁」で出場し、攻守で魅せた。初回は左前打、8回はヘッドスライディングで遊撃内野安打を奪って4打数2安打。巨人・松本を逆転する打率.367に上げ、交流戦トップに浮上した。「少しヒヤヒヤしたが、気合でもぎ取った」。守りでは3回2死二塁から森下の痛烈なライナーを横っ跳びで好捕。失点を防ぎ、「コーチの指示でポジションを変更した。たまたま」と謙遜した。 ○…西武が14勝3敗1分けで交流戦初優勝した。交流戦Vはソフトバンクの9度を筆頭に9球団目。まだ優勝がないのは阪神、広島、中日のセ3球団となった。交流戦全球団に勝ち越しての優勝は09、11年ソフトバンク、22年ヤクルトに次いで4度目。また、勝率.824は11年ソフトバンクの.818(18勝4敗2分け)を抜く交流戦最高勝率。なお、ソフトバンク、日本ハムの勝率.778は18試合制の15年以降で22年Vのヤクルトと並んで昨季までなら最高勝率の水準。勝率7割以上が3球団は交流戦史上初となった。 ◇長谷川 信哉(はせがわ・しんや)2002年(平14)5月17日生まれ、京都府出身の24歳。敦賀気比(福井)では2年春に投手から野手に転向し、同年夏に甲子園出場。20年育成ドラフト2位で西武入団。22年7月2日に支配下選手登録され、同日のソフトバンク戦でプロ初出場。1メートル83、90キロ。右投げ右打ち。