「チームに必要としてもらえる場面でしっかりと仕事ができるように」 西武・山田陽翔、完全復帰へ向け着実に階段上がる
右肘の違和感で戦線離脱中の西武・山田陽翔投手(22)が復活へ向けて一歩一歩、丁寧に階段を上っている。山田は3月9日に神奈川県内の病院「右肘関節鏡視下クリーニング術」を受け、「全治4カ月」の診断を受けていた。 ■【動画】漆黒の獅子 強すぎ!! その中で、5月上旬にはブルペンでの投球を再開しており、すでに3軍の全体練習の全メニューは問題なくこなしている。16日もカーミニークフィールドのサブグラウンドで元気に投手ノックを受けるなど、大粒の汗を流した。「術後から治療、リハビリと本当にここまで順調にきています」 現在は「ブルペンで30球程度、全力で投げしっかり投げ込めている」段階だと話す。昨季の49試合登板、17ホールド、防御率2・08をマークした状態と比べると、「70~80パーセントぐらいまでは戻ってきていると思います」と山田はうなづく。 今後は「さらに球数を増やしていけるように、リカバリーのところでどれだけ早くその日の疲れを残さず、体の使った部位を修復させるか。あとは、復帰してすぐに、肩などの今の患部以外に怪我をするのを予防すること。例えば肩であれば、肩のインナーをしっかりしめるとか、回旋をしっかりと出してより大きな出力を出せるとか、自分の中にある『感覚』に戻していくなどの部分をより大事していきたい」と、実戦復帰へ向け、慎重に確認しながらの前進を目指している。 榎田大樹ファーム投手コーチも「次の段階は『対打者』をどのタイミングで行うかだと思います。それを見て、耐久性や球数を考えていくことになるかなと。 1軍や2軍で投げるとなれば、ほぼほぼ毎日ブルペンに入ることになります。なので、『試合で投げられました』『打者と勝負できました』だけで即リハビリ終了とか、2軍、1軍というステップはちょっと厳しいと思います。特に山田はまだ若い。昨季1年1軍を経験しただけなので、これからまだまだ積み上げていくことが絶対に必要です。なので、今の段階でもやるべきことはたくさんあります」と、復帰した以上はこれまでにも勝る成長を証明し、常に1軍に戦力として貢献し続けるレベルを見据えてのリハビリ期間にすべく全力でサポートしている。 「順調にいけば、今月中には実戦復帰できるのかなと。まずはそこを目指しています」と近江高校(滋賀県)出身の元甲子園スター右腕。チームはリーグ戦首位とともにセ・パ交流戦でも首位に立ち、優勝争いの主役となったが、焦りは皆無だ。「今ここでしっかりと怪我を治して、復帰したらチームに必要としてもらえる場面でしっかりと仕事ができるように頑張ります」。優勝戦線が熾烈さを増す後半戦の主役となるべく、完全復活とともに着々と進化へのステップも踏み固めている。(上岡真里江)
西日本新聞社