囁かれる「プーチン大統領のオワコン化」…暖房も電気も止まるロシアで始まった“国家崩壊”の現実「3か月で20万9000社倒産、体感インフレ16.4%」
マクロ経済の停滞、インフラの構造的崩壊、社会秩序の瓦解
戦争は国境の向こうにとどまらなかった。ベルゴロド州の民間人死傷者は前年同期の約3倍に膨れ、開戦からの4年で11万6000発以上の弾薬が撃ち込まれた。しかも被害の一部は、自国軍機が誤って投下した航空爆弾によるものだ。 2025年だけで確認分143発。敵だけでなく味方にも殺される現実が、政府への信頼すら奪う。そして社会の底が抜けつつある。 受刑者を恩赦と引き換えに前線へ送り込み、トラウマと暴力の技術を抱えたまま社会へ戻す。帰還兵による殺人の発生率は他集団の18倍以上に達し、確認されただけで274人の市民が殺された。 それでも司法は「愛国者」として彼らを庇い、被害者は正義を奪われる。法の支配の崩壊だ。 マクロ経済の停滞、インフラの構造的崩壊、社会秩序の瓦解。国家を支える三本の柱が、いま同時に音を立てて崩れている。 プーチン大統領はなお勝利を語るだろう。だが、凍えるアパートで雪を溶かす市民の現実を、強権とプロパガンダでこれ以上覆い隠すことはできない。リソースを軍事に注ぎ続ける限り、この崩壊は加速するだけだ。結末は、もう見えている。 文/小倉健一 写真/shutterstock
小倉健一
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