来年は「社会人」枠なし 美し国三重駅伝 県誕生150周年で コースも変更、四日市〜津に
対象選手「小中高生」のみ
三重県の冬の風物詩として親しまれている「美(うま)し国三重市町対抗駅伝」を主催する同大会実行委員会(会長・一見勝之三重県知事、15人)はこのほど、津市の県庁講堂で第1回実行委員会を開き、2027(令和9)年2月21日に開催する大会を「県誕生150周年記念」として実施することを決めた。また、対象選手カテゴリーを従来の「小学生〜社会人」から「小学生〜高校生」に変更した。 同大会は、各市町の交流促進などを目的に8(平成20)年から開催。例年は津市の三重県庁前から伊勢市の三重交通Gスポーツの杜(もり)伊勢陸上競技場までの42.195キロを10区間に分け小学生から一般(社会人)までの男女選手がたすきをつなぐ。県内の全29市町が参加している。 松阪地域の過去最高成績は、市の部では松阪市が15(同27)年度大会で総合の部と市の部でともに優勝。町の部では多気町が25(令和7)年度大会の総合の部で11位、町の部で3位だった。 今回、大会実行委員会では、県政150周年に合わせ、津〜伊勢を結ぶコースを四日市〜津に変更。四日市市の四日市ドームから津市の三重大学までの30.9キロを10区間で結ぶコースを設定した。また、県誕生150周年コンセプト「主役は子供たち」に合わせ、出場選手は小学生から高校までとし、従来の「社会人枠」はなくした。
「10代の仲間に夢託す」会社経営の河端さん…出場かなわず悔しい思いも
◎…「この大会は僕の夢でした」──。昨年度、「美(うま)し国三重市町対抗駅伝」で松阪市チームの補欠選手となり、来年の大会での出場を目標に、日々トレーニングに努めてきた中万町の会社経営・河端悠太さん(40)は個人SNSにこうつづった。県が本年度の同大会の出場選手を「小学生〜高校生」と決定したためだ。社会人枠がないことを知り、河端さんは肩を落とした。 河端さんは第1回みえ松阪マラソンをきっかけに本格的に競技に取り組むようになった。マラソンのタイムも年々向上し、昨年度、初めて美し国駅伝の松阪市チームの一員に選ばれた。しかし、出走メンバーにはなれなかったことから、「来年こそは市代表として走る」と目標を立て、より強度の高いトレーニングに取り組んだ。そんな矢先、県の来年の大会の〝中身〟を知り、目標を失う絶望感に襲われた。 SNSには「この大会を走るために毎日練習してきたけど、挑戦すらできなかった」とつづり、悔しさをにじませた。2年後には社会人枠を含めた従来方式に戻る予定だが、「正直、モチベーションの維持は難しい」と話す。それでも「今回の変更は残念だが、下を向いてばかりいられない」と前向きな姿勢を見せる。そして「10代の若い仲間たちに夢を託します。彼らにとって、この大会が夢のある舞台、成長のきっかけになる大会でありますように」との願いを込めた。