防衛省「遺憾」名大祭の出展…職員組合反対で中止 小泉氏「災害派遣の紹介すら認めない」

小泉進次郎防衛相(成田隼撮影)

防衛省は16日、X(旧ツイッター)の公式アカウントで、名古屋大学の学園祭「名大祭」で予定されていた自衛隊の災害派遣活動を紹介するブースの出展が、教職員組合の反対声明を受けて直前に中止された問題について見解を公表し「極めて遺憾であり、重く受け止めている」と表明した。今後も自衛隊の役割や活動への理解促進に努める考えを示した。

関係者と丁寧な調整を進めたが…

見解は「いかなる理由があっても学生の自由な活動や安全が損なわれることはあってはならない」と強調。「多様な見方がある中においてこそ、さまざまな情報や現実に触れる機会が確保されることが重要だ」と訴えた。

出展は今年1月、名大祭実行委員会から自衛隊の愛知地方協力本部に依頼があり準備を開始。災害派遣の活動状況を紹介するパネルや高機動車の展示などを計画し、実行委と調整を重ねてきたという。

しかし、展示前日の今月12日、名古屋大学職員組合中央執行委員会が自衛隊出展に反対する声明を発表。これを受けて名大祭実行委員会から「安全確保が困難になった」などとして出展中止を求める連絡があり、協議の結果、出展を見送ったとしている。

防衛省は声明で「関係者間で丁寧な調整と準備が重ねられてきたにもかかわらず、直前で出展が見送られたことは極めて遺憾であり、重く受け止めている」と指摘。「現場で準備を担ってきた隊員や関係者の努力、そして多くの方々に活動の実情を伝える機会が失われたことについては、看過できるものではない」と強調した。

その上で、「今後とも丁寧かつ分かりやすい情報発信に努めるとともに、自衛隊の役割や活動について、より広く正しい理解が得られるよう取り組んでいく」としている。

小泉進次郎防衛相はXで防衛省の投稿を引用し、「大学の学園祭で自衛隊による災害派遣の活動紹介すら認めない。これからも自衛隊やご家族への理解が深まるよう、政策、発信を強化していきます」と書き込んだ。

名古屋大が学園祭の自衛隊ブース出展中止でおわび 

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