令和8年6月12日14時 静岡地裁沼津支部にて
たれぞうMK-Ⅱです。Hādēs!
今日は、見出しのとおり、過去に匿名掲示板に投稿した某元大物YouTuberを被告とした民事裁判の口頭弁論の書き起こし(一部省略)およびレポートを、一つの記事としてまとめてみたいと思いますぅ。
尚、本記事は傍聴した裁判中にとったメモをもとに、記憶から呼び起こしながら記載したものであり、聴き取れなかった部分やメモが追いつかなかった部分などで省略したり、実際に話された言葉と違う表現になっていまっている部分が少なからずあるとは思いますが、可能な限り本来の意味を損ねないよう再現したものであることをご了承ください。掲示板に投稿した内容に加え、思い出したやり取りを追記もしてあります。
また、レポートの所感および総評については、被告が答弁書に記載した内容と口頭弁論中に発した主張をまとめて被告の主張としている部分もありますが、書き起こしを読んだ上でわかりやすくまとめたものであるとご理解いただけると幸いです。
それでは、書きます。
会場の雰囲気
モニターの前に円卓が置かれ、モニターの左の椅子から反時計回りに判事、補佐官、原告、被告の順で座る。傍聴席から見て左側に判事、補佐官(書記?)、原告が、右側に被告が座る。
傍聴席は部屋の広報に二列。前列9名がウォッチャーで満席で、後列右奥にもう1人のウォッチャーが、その左に被告の父親が座り、傍聴人はウォッチャー10名+被告父の合計11名。
原告は薄紅色のカッターシャツにスラックスの服装。被告はローソンの店員みたいな柄のカジュアルシャツにPUMAの靴スリッポンみたいな靴。被告は持病のアトピー性皮膚炎のコントロール不良で頭部、頸部、上肢、肘関節屈曲面の炎症が非常に強く遠目で見て重度と診断できるほど。
原告、被告ともに弁護士をつれずに入廷。円卓の手元に今回の裁判の資料と思われる紙束を置く。
今回のやり取りの要約
判→判事、原→原告、被→被告
判: 今回は前回の簡易裁判の弁論を引き継ぐ弁論の更新となります。原告は異論はありませんか?
原: はい
判:被告から6月3日に答弁書が提出されました。被告は書類の控えはありますか?
被: ...
判:被告は簡易裁判の際に提出した答弁書の通り、原告の訴える事実を否認するということで良いですか?今回の答弁書には原告からの訴状の内容を把握していない旨の記述が見られますがどうでしょうか?
被: 答弁書は私は書いていません
判: え、簡易裁判の答弁書、陳述書は?
被: 私は書いていません (*1)
判: 書いた人に心当たりは?
被: ありません(*1)
判: 簡易裁判では少額訴訟で弁論を開始しました。被告は答弁書にて通常訴訟への移行を申し立てていましたが、それについては異論はありませんか?
被: ないです
*1) 6/3提出の被告の答弁書にて、“これまでに被告が提出した書類は全て被告が作成したものではなく、勤務先の社長が被告に確認せず勝手に作成、提出したものであり、被告はその内容を把握していない”との主張あり。
判: まず、原告の主張する事実について確認します。被告が創立したDMグループで原告の個人情報が漏えいした、それを放置したことについて原告の責任を問うということでよろしいですか。
原: はい
判: 個人情報が放置されていたのはいつ頃ですか?
原: 令和7年の5月から6月くらいかと
判: 提出された資料ではそのあたりははっきりとわかりませんが
原: 確認すればわかります
判: 問題とする個人情報は甲3号にある原告の住所ですか
原: それと私の本名です
判: 本名の漏えいも間違いありませんか
原: はい
判: 今回は原告はあくまで住所の漏えいを論点にしていますか
原: はい
判: 原告の個人情報をアップロードしたのは“うむ”さんですか。
原: はい
判: それを放置したことにDMグループの開設者である被告に法的な責任を問うと言うことですか
原: はい
判: 原告は、いつのタイミングでどのような措置を取るべきだったと考えていますか
原: 私の個人情報が流出したタイミングで原告が“うむ”をDMグループから追放したり、個人情報が書き込まれた掲示板に対してコメントの削除申請を申し立てるべきだったと考えています
判: “うむ”さんが書き込んだ時点で“うむ”さんを追放すれば、DMグループで原告の個人情報は閲覧できなくなりますか
原: やってみたことがないのでわかりません
判: そのDMグループを創設したのは被告で間違いありませんか
原: はい
原: それと、私が少額訴訟についてSNSに投稿した時点で、被告のDMグループは“バニッシュモード”という一定時間で投稿が消えるモードでやり取りをするようになり、証拠の隠滅をはじめました。被告が作ったDMグループで、被告に私の個人情報が集まるような仕組みになっています。それを、グループ開設者として被告は阻止するべきでした
判: 原告の主張では、グループの開設者はグループ内で投稿された情報などを管理する責任があると考えていますか
原: はい
判: 原告が主張する脅迫状などが届いたのはいつですか
原: 記憶が定かではありませんが、伊豆中央警察署に被害届を出してあるので(*2)、警察に確認すればわかります。その他、インターネット上での誹謗中傷についても不法行為の責任を問います
*2) 好き嫌い.com上で原告と思われる人物により、“うむ”については民事、刑事の両方とも裁判はしない、捜査も進んでいないのでもっと荒らし頑張れといった主旨の書き込みがあったが、被害届を出している場合は届出人が希望しない場合も刑事事件としての捜査は進むため受理されなかったか、取り下げた可能性あり
判: 被告は“うむ”さんがDMグループに原告の個人情報を投稿したことは認めますか
被: DMグループで私が“うむ”さんに被告の個人情報を特定するように依頼したのは確かです。けど、実際に特定したのは私ではありません。原告の個人情報を投稿したのが“うむ”さんかどうかはわかりません。“うむ”さんではないかもしれません
判: 提出されている証拠だと“うむ”さんが投稿したように見えますが
被: グループ内に投稿したのは“うむ”さんです。でも、掲示板に書いたのは“うむ”さんではないかもしれないと思っています
判: 原告は、グループの開設者の責任を問うていますが、それについて被告はどう考えますか
被: “うむ”さんが原告の住所を特定していたことは知りませんでした。もしあの時私がそれを知っていたら、掲示板に削除申請していたと思います。原告からの訴状で初めて知りました。
判: 原告に対する脅迫行為があったことは把握していましたか
被: 知らない
判: 請求拡張に書かれた行為について、原告は元々の行為を放置したことによる被害と主張していますか。あるいは、また別の不法行為として主張しますか
原: 別の不法行為と考えます
判: 不法行為による被害はどのような範囲で考えていますか。
原: ②の個人情報の漏えいです。
判: 令和8年の2月24日 甲6〜7号の、掲示板に被告が書き込んだ内容ですか
原: 被告のDMグループの管理下にある情報が漏えいしました。私が簡易裁判所に提出した書類に記載されている情報です。私と被告以外に知りようのない情報です
判: それは元々のグループを放置したことによる被害の延長のように思われますが、そういうことでいいですか
原: ...はい、そうなります
判: 継続的な被害、被害の大きさということですか
原: はい
判: 甲8号 共同不法行為についてですが、同一の行為について主張していますか
原: はい、原告が“うむ”に指示して行わせた不法行為として、別の法的責任があると主張します
判: 甲8号〜9号は別の形式に見えますが、同じプラットフォームですか
原: いいえ、XのDMと、普通の誰でも見れるPostの違いがあります
判: 脅迫により転居を余儀なくされたというのは損害ですか
原: 私がうけた損害です
判: 訴訟中の誹謗中傷については
原: 損害です
判: 被告に質問します。原告が別件として主張している共同不法行為については認めますか
被: 確かに“うむ”さんに特定を依頼したのは私ですが、“うむ”さんはネット上の人で顔も知らない他人です。特定してくれと言ってはしまいましたが、まさか本当に特定するとは思っていなくて......
判: 今回のことがあるまで、特定されたことは知りませんでしたか
被: はい
判: 好き嫌い.comへの書き込みがあったことは把握していましたか
被: 私は好き嫌い.comを見ないので知らない
判: 原告が転居したことは
被: テンキョ...?
判: 引越しのことです
被: 知らない
判: 原告と被告のやりとり、SNS上での誹謗中傷については認めますか
被:これは話すと長くなるんですけど、 私は2025年の年末に、勤務先の会社のマネジメント会社のマネージャーと契約して、動画作成や広報活動の為に社長とXのアカウントを共同で運用することになりました。その時、社長が私のXアカウントのパスワードを変えて私がログインできないようにしたので、それ以降私はアカウントを使えていない。私の書き込みではありません
判: マネジメント契約した会社の社長がやったことで間違いありませんか
被: はい
(中略)
判: 今後の流れとして、事実関係の確認をしなければなりません。法的な責任を問うべき事項なのか。“うむ”さんの書き込みを知らず、自分じゃない人の行為との主張ですね。今後、双方の主張に対する反論を書面にして提出してください。また、被告の主張を裏付ける証拠を用意してください。これまでの内容を、時系列にまとめて陳述書を作成してください。それを出してもらって今後の進行を考えます。
判: 今回、原告も被告も弁護士をつけず、本人訴訟という形でここに出廷されました。一般的には、民事裁判であっても原告被告同士の直接のやり取りではなく、弁護士を立てて、代理人を介してのやり取りとなるケースが殆どです。今後、双方とも弁護士に依頼してのやりとりを行うことを勧めます。
判: 書類の準備をして下さい。被告の出廷の負担もあるので、電話やwebでやりとりすることも可能ではあります。例えば、被告は広島のお近くの裁判所まで行っていただいて、そこでwebカメラを利用してこちらと通話を繋いで話し合うという形ですね。どのような形で進めるかはまた考えていきましょう。今日のところは、双方に対して書類の準備を促します。主張したいこと、時系列の陳述書、証拠の追加をしてください。時間的な猶予は一ヶ月程度設けます。希望の曜日はありますか
原: 月曜がいいです
判: それでは、次の3者による非公開の弁論は7/27(月)に。書類提出の期限は7/17(金)に定めます。7/27に今後のことを話し合いましょう。次回に公開弁論を行うまでは、非公開の面談、弁論になります。
判: 最後に、その他に質問したいことはありますか
原: はい、2つあります。まず、少額訴訟の際に被告から提出された答弁書が、被告の書いたものではないと、勤務先の社長が書いたものだと主張する場合、それに対する法的な責任は追求できますか
判: それに関しては、被告側から提出された答弁書は被告本人が作成したものと裁判所は判断しているので、被告の側から追加の資料の準備を待ちましょう
原: また、勤務先の社長が被告本人を騙って書類を提出することは、刑事罰にあたいするのでは
判: それは、裁判所としては非常に答えづらい。なぜなら、今弁論されているのは被告の作成したDMグループの管理責任などであって、それはまた別問題になります。そこまで議論を広げると裁判の焦点がぶれてしまう(意訳)。原告と被告の間の問題になるので、また別件で今回の裁判の争点ではありません
判: 被告からは何か質問はありますか
被: 書類の提出期限は.....
判: 7/17です
被: あっはい
判: 被告へ。Xでのやりとりや、答弁書の作成が他人の手によるものであると主張するのならば、他の人がやったことを裏付ける証拠を出して立証してください。
判: それでは今回の口頭弁論を終わります。
最初に投稿したレポートは下記のとおりです。会場の雰囲気の項目は書き起こし前に記載したためこちらは省略します。
side 原告
所感
全体的に主張の詰めが甘い。もともと無理筋の訴えではあるが、原告がそれぞれ別の不法行為による損害として主張していた項目に対して判事から『同一行為による被害の延長では無いか』と確認され、『そうだ』と認めるなど主張のブレがある。また、被告の提出した答弁書が他人による捏造であること、その責任を代行者に問えるか、刑事案件では無いかと主張するも、本件の争点から外れるためやんわりと審議拒否される。
総評
なぜその状態で法廷に現れたのかと問いたくなる仕上がり具合。無理筋であっても一切の反論の余地がないよう理論武装して臨むべきであったと考える。これは私の想像だが、原告は被告が出廷せず被告不在の裁判となり原告の主張が100%通ると想定していのでは無いだろうか。結果は皆さんの知るところであり想像力の欠如と言わざるを得ない。Xや掲示板でイキって暴れてる暇があれば主張の裏付けとなる証拠が“あれば”しっかりまとめて欲しい。
side 被告
所感
まず最初の判事からの確認で“簡易裁判での少額訴訟における原告の陳述書、被告の提出した答弁書については一切被告は関与・認知しておらず、内容も把握していない。答弁書は勤務先の社長が被告の了承を得ず勝手に作成して提出したものだが、作成者に心当たりはない。けど!前回の答弁書の記載通り、少額訴訟から通常裁判に移行する事を希望するのには異論はない。”と開幕30秒で矛盾の嵐を巻き起こした。なんだそれ。お前自分が何言ってるのかわかっているのか。わかってないよな。
続く弁論においては、なんと“自分が『うむ』さんに原告の個人情報を特定するよう依頼した”ことを認めた。が、同時に“まさか本当に特定するとは思わなかった。特定された個人情報については把握していなかった。今回の訴訟があって初めて特定されていたことを知った。当時知っていたら辞めさせるなり書き込みの削除請求をするなど対抗措置を取っていた。ただし掲示板に書き込んだのは『うむ』さんかどうかはわからない。”と主張。最後の部分だけはそりゃそうだと思うが、その他については時系列を無視した偽証では?
また、X上での原告とのやり取りについては、2025年12月時点での勤務先でコンサル会社?マネジメント会社?と契約して動画作成や広報のためにXアカウントの運用を社長にまかせたところ、パスワードを勝手に変えられてログインできない状態にされたので自分の書き込みではなく社長(誰?)によるものだと主張。責任を誰かになすりつけようとしていた。
このように全て他人のせいと言い続けた結果、7月17日までにそれらの全てを立証するための証拠を書面で提出すること、全ての出来事を時系列にまとめて陳述書を提出することを宿題として課された。
総評
せっかく出廷したのに嘘に嘘を重ねてただ自分の首を絞めただけの結果に終わる。実質不可能な宿題を課されまくり、詰んだ。原告があのザマだったのに何やってんだ。哀れ。ただし、“本件のみ”に限って言えば余計なことを言わずに否定だけしていれば全面敗訴とはならないかもしれない。
なお、所感における被告の主張は、判事との応答の中で被告の主張した内容を可能な限り皆さんに伝わるよう再翻訳して一つにまとめたものであることを述べておく。
今日は、ここまでにしときます。それでは、みなさん、さよならぁ〜


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