米沢・百合沢・中原の3本柱で伝統の「守り勝つ野球」を体現…関西大学が54年ぶり3度目の日本一
大学日本一を争う第75回全日本大学野球選手権記念大会の決勝が14日、神宮球場で行われ、関西大が2-1で慶応大を破り、54年ぶり3度目の優勝を果たした。四回、森内の適時打で先行し、五回に山本峻のソロで加点。エースの米沢は5回無失点と好投し、百合沢、中原とつないで慶大打線を1点に抑えた。慶大は九回の好機であと1本が出ず、5年ぶりの優勝に届かなかった。最高殊勲選手には、今大会4試合に先発して3勝を挙げた米沢が選ばれた。 【写真】力投する関大の米沢
かつて村山実(元阪神)、山口高志(元阪急)という剛腕投手を擁して選手権を2度制した関大。今大会は3本柱の確立という形で、伝統の「守り勝つ野球」を体現した。
先発の米沢が、前日に発熱した影響がありながらも5回を零封。百合沢は最少失点でリードを守ってつなぎ、九回のマウンドには、今大会何度も窮地を救ってきた中原。二塁打と死球で一、二塁のピンチを招いたものの、「一人一人打ち取れば点は取られない」と集中力を上げて3者連続三振に封じ、両手を広げて雄たけびを上げた。
小田監督は今季、奪三振率の高い米沢、直球に力がある百合沢の両左腕を先発に据え、ピンチに強く制球が良い中原を救援に専念させた。それぞれの強みを生かす狙いで、今大会も1回戦で完封ペースの米沢から九回、中原にスイッチするなど全試合、継投で勝ち上がった。
状況に合わせて起用した指揮官は「3人の体力を残しながら戦えたから乗り越えられた」と振り返り、中原は「米沢たちが終盤まで抑えてくれるので、残りの回を全力で抑えるだけだった」と誇った。半世紀の時を超え、伝統を継承した関大が悲願をかなえた。
(下林瑛典)