三重大会に62校57チーム 昴学園と津田学園のAゾーンは激戦か
第108回全国高校野球選手権三重大会の抽選会が16日、津市の県総合文化センターであり、組み合わせが決まった。大会には62校の57チームが参加する。開会式は7月3日に四日市市の四日市ドームであり、翌4日に改修が終わった四日市市営霞ケ浦球場など4球場で1回戦が始まる。決勝は27日の予定。(本井宏人) 【写真】三重大会組み合わせ Aゾーンは、今春の県大会で初めて県の頂点に立った昴学園が、第1シードとして白山と宇治山田商の勝者と初戦にのぞむ。昨夏優勝の津田学園や、選抜大会で「21世紀枠」の東海地区候補になった四日市も入る最激戦区。昴学園の郁島晴渡主将(3年)は「相手投手がよくても5点は取る打線をめざす」と話す。 Bゾーンは、第4シードの明野が、名張青峰と桑名の勝者と初戦で当たる。実力校の鈴鹿や津西、古豪の海星も同じゾーン。「東海大会に進めなかった春季県大会の借りを返す」と明野の渡辺怜理主将(3年)。1987年以来の優勝を見据える。 Cゾーンの軸になるのは、第2シードの津商。稲生と飯南の勝者との初戦を制し、波に乗れるか。準優勝だった昨夏も三塁を守った堀田純士(じゅんと)主将(3年)は「相手がどこでも、普段通りの野球をやり、昨夏の悔しさを晴らす」。松阪商や四日市南も上位進出を狙う。 Dゾーンは、春の選抜大会で、優勝した大阪桐蔭と延長戦に持ち込んだ三重が第3シードに。初戦の相手は津東と白子の勝者で、投手三本柱の起用法にも注目が集まる。昨夏は初戦負けを喫しただけに、大西新史主将(3年)は「選抜の後、バントなど基礎から鍛え直した。目の前の試合に全力を尽くす」。強豪のいなべ総合や菰野も同じゾーンだ。 抽選会に先立ち、県高野連の杉谷悟会長は「高校野球の魅力は全力プレー。記憶に残る大会にしてほしい」と激励した。 ■選手宣誓は川越・尾崎主将 開会式で選手宣誓を務めるのは、川越の尾崎淳之助主将(3年)に決まった。小学生の頃から高校野球にあこがれ続け、甲子園をめざしてきた。選手宣誓という大きな舞台を経験できる可能性を信じて自ら希望した。 21校によるくじ引き抽選で選ばれた。尾崎主将の名前が呼ばれると、会場がどよめいた。「グラウンドの石拾いや草抜きを怠らないといった徳を積むことを意識して行動してきたことが実ったのかな」と尾崎主将。 宣誓に込めるメッセージについて問われ、「全力野球を心がけていることや、野球は感動を与えられるスポーツだということを伝えたい」と話した。(小林裕子) ■朝夕2部、1日2試合 三重大会は、各球場とも1日2試合までとし、暑さのピークを避ける「朝夕2部制」を今夏も採用する。環境省が発表する「熱中症特別警戒アラート」が県内に出された場合は、試合を順延する。 「朝夕2部制」は2年目。富山県と並び全国に先駆けた昨夏は、第2試合が午後3時半開始だったが、今年は午後3時開始に早める。なるべくナイターに入らず、選手や応援団の帰宅を早めるためといい、三重県高校野球連盟によると、開始を30分早めても、暑さ指数はほとんど変わらない見込み。「朝夕2部制」は、昨年9月の秋季県大会でも、2、3回戦で採用した。 2024年夏からは、マネジャーら選手以外の生徒2人がベンチ入りできる「記録員2人制」を始め、ほとんどのチームが採用している。1人がスコアづけに集中しても、別の1人は選手に氷や冷たい飲み物を配ることができ、有効な暑さ対策になっているという。
朝日新聞社