タイ警察 “バーチャル誘拐”事件への警戒呼びかけ
タイの警察は、国際犯罪組織が香港の女子大学生に指示して、タイ国内で誘拐されたように装わせ、父親に身代金を要求する事件が起きたと発表しました。女子大学生を心理的に追い込み、遠隔操作で誘拐を自作自演させた、いわゆる“バーチャル誘拐”と呼ばれる事件だとして、同様の手口の犯罪に警戒を呼びかけています。
タイの警察によりますと、今月1日、国際犯罪組織が香港の女子大学生に指示して、タイの首都バンコクにあるホテルで誘拐されたように装わせ、父親に300万香港ドル、日本円にしておよそ6100万円の身代金を要求する事件が起きました。
父親は香港の警察に通報し、連絡を受けたタイの警察が別のホテルに移っていた女子大学生を見つけ出したということです。
父親のもとには、女子大学生が拘束され、暴力を受けたようにみえる写真が送りつけられたということで、女子大学生はみずからナイフやロープなどを購入して誘拐されたように装って、写真や動画を撮影していたとみられています。
また警察は、犯罪組織のメンバーが政府当局者などと偽って、女子大学生が犯罪に関与していると脅し、心理的に追い込んでいたとみていて、遠隔操作で誘拐を自作自演させた、いわゆる「バーチャル誘拐」と呼ばれる事件だとしています。
タイ警察は同様の手口の犯罪が各国で報告されているとして、警戒を呼びかけています。