郵便物の回収業務の入札をめぐる贈収賄事件で、逮捕された日本郵便東京支社の元社員が、別の業者からも便宜を図った見返りなどとしておよそ120万円相当の高級腕時計を受け取っていたとして、警視庁は収賄の疑いで再逮捕しました。
再逮捕されたのは日本郵便東京支社の元社員、米田伸之 容疑者(37)です。
警視庁によりますと、去年2月に行われた東京 台東区や港区にあるポストから郵便物を回収する業務の入札をめぐり、大阪市の運送会社が有利になるように便宜を図った見返りなどとして、会社側からおよそ120万円相当のスイス製の高級腕時計を受け取ったとして、日本郵便株式会社法の収賄の疑いが持たれています。
受注した運送会社「トラスト」の代表取締役、上北哲也 容疑者(45)も贈賄の疑いで新たに逮捕されました。
警視庁は2人の認否を明らかにしていません。
元社員は、5月、都内の別の業者にもテーマパークのホテルの宿泊代などおよそ120万円相当を負担させていたとして加重収賄の疑いで逮捕されていました。
警視庁のその後の捜査で、元社員が「トラスト」側からも飲食店で接待を受けていたほか、賄賂を受け取った疑いがあることがわかったということです。
日本郵便は、元社員と前任の担当者が入札に関して不正を行っていたとして、懲戒解雇の処分にしていますが、警視庁によりますと、「トラスト」は前回・5年前に行われた入札でも、前任の担当者の手引きで他社の入札価格を確認したうえで入札価格を書き換えて落札していたとみられるということで、警視庁は入札の不正が繰り返されてきた疑いもあるとみて、実態解明を進めています。
日本郵便 改めて謝罪のコメント発表
日本郵便は、元社員の再逮捕を受けて「多大なご心配とご迷惑をおかけしていることを深くおわび申し上げます。本来、郵便局を指導・支援する立場にある支社において、公平・公正であるべき契約事務で社員が不正行為を行ったことは、日本郵便の信頼を大きく損なう事案であり、極めて重く受け止めています」などと、改めて謝罪のコメントを出しました。
また、すでに調査を行っていた東京支社以外の全国の支社の回収業務について、昨年度までの過去5年分、368件の入札関連のデータを調査した結果、現時点では不正が疑われる入札は認められないとしています。
これらの調査結果や再発防止策については、今後、公表するということです。
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