無題

この三週間、ずっと悩んでいました。

あの日のことを、頭の中で反芻しながら、何度も書きかけては消して、また書いて、その繰り返しでした。結果的に結成日、しかも5周年という重要な記念日を迎えてしまい、このタイミングでこのような話題を投稿してもいいのか、その点も非常に悩みました。が、やはり今だからこそ投稿するべきなのだと信じ、決断しました。


先日、幸運にもふたたび、INIの特典会に参加することができました。

そのオフライントークの場で、メンバーの許豊凡氏に謝罪されました。


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実を言うと、今回の特典会、何を話したらいいのか直前まで悩んでいました。

その理由は、先日投稿された、ある芸能人と共演しているショート動画でした。

その方は女性に対する性加害問題が取り沙汰され、しばらく活動を控えていましたが、最近は動画配信などで活動を再開しており、その配信番組のゲストとしてINIが迎えられ、コラボ動画を撮影することに至ったようです。

(現在まで今回のコラボ内容の詳細に言及する情報は公式だけでなく、それ以外のメディアからも提供されておらず、推測にすぎません)

私はこの動画を見て激しく動揺し、ただちに公式ポストに対し削除を求めました。その芸能人の道義的責任の所在や扱いの不透明さ、多くの女性ファンを抱えるアイドルという職業、世界活動を視野に入れるという当初からの目標、日頃からジェンダーやマイノリティについて社会的なメッセージを発信しているメンバーの思想との矛盾など、さまざまな理由はありますが、その時点で私は動画と投稿の削除を求めるリプライと、事務所やグループへの落胆についてポストしました。このままでは応援できません、と。


私はそれから、グループについての話題を投稿することができなくなりました。

責任の所在や問題の詳細が判明していないとしても、その可能性がわずかでもあるのならば、私には、性加害を容認することも、加担することもできないからです。

その信念に基づくのであれば、いわゆる「降りる」という判断をとり、離れるべきだったのかもしれません。しかし、デビューする過程から応援してきた私には、不甲斐なくもそこまでの決断はできませんでした。新曲を聴き、購買し、出演するテレビも見続けました。けれど、表立って感想を述べたり楽しむことができない現実は、彼らを応援し続ける未来を想像する余力を、少しずつ奪うものでした。


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そんな葛藤と不安な気持ちで迎えた特典会。

当日、レーンに並ぶ間も何を話したらいいのか、ずっと考えていました。

結局、直前に私が選んだのは、新しい髪型が似合っていること、新曲のダンスが良かったこと、そんないつも通り、他愛もない話題でした。


順番が来て彼の前まで進むと、私の言いかけた言葉を遮り、彼は言いました。

「ごめんなさい」

緊張もあり、驚きと混乱でその意味をすぐには理解できませんでした。

少し間を置いて、私が用意した言葉をそのまま続けようとすると、ふたたび

「本当にごめんなさい」

さらに私は混乱し、束の間、固まっていたような気がします。

「言いたいこと、わかりますよね?」

困ったような表情で必死に伝えようとする彼の姿を見て、私はようやくこの事態を理解することができました。そこから、限られた時間と動揺の中で、私がなんとか言葉にできたのは「気にしないで」という一言でした。


会場を足早に去り、心の整理がつかないまま電車に乗り、先程の出来事について考え続けました。

私が求めていたのは、こんなことだったのだろうか?

私は、とんでもないことをしてしまったのではないか?

そして、私が本当に伝えたかったのは「気にしないで」ではなく「謝らないで」のはずだったのに。


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それから、三週間。


はたして、これを投稿することは正しい行為なのでしょうか?読んでくださっている方もそう思われて当然ですし、私自身もいまだに考えあぐねています。正直なところ、今回の動画の件については、このまま静かに風化するのを待つしかないのかな、と諦めてもいました。誰もが忘れたころに、自分も少しずつ投稿を再開して、屈託なく楽しんでいればいいのかな。今これを書いていても、それが正解なのかな、と思います。

クローズドなイベントでの出来事で、大部分が私の記憶に頼らざるを得ないため、このことを公にするのに否定的なファンの方も少なからずいらっしゃるかと思います。私自身も、この投稿が彼に悪い影響を与えたり、さらなる責任を負わせてしまうのではないかと、憂慮を超えたおそろしさも感じます。

それでも投稿しようと決断したのは、まず、許豊凡という人物が今回の件について、自分のこととして考え続けていて、ただのいちファンに対してこのような誠実さで行動していたということを、MINIのみなさんにはお伝えしなくてはならないと思ったからです。知るべきである、とも思います。少なくともメンバーの一人は、このような意思を持っていることを。

そして、彼から受け取ったバトンを、私はこうすることに決めました。


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最初の動画投稿から数日、その動向を見つめながら、両者のファンやそれ以外の人たちの意見を長い時間調べていました。感情的、脊髄反射的なポストばかりかと予想しましたが、INIのファン側の多くが戸惑い、動画の削除や出演の取り下げを望むなかで、両者と接点のない方や相手の芸能人のファンの方々においても、アイドルとの共演について疑問を抱いている人が一定数いることに気づきました。その芸能人の性加害問題は裁判などで決着しておらず、責任の所在や事実確認を求めることが非常に難しい状況です。誰にも、当然私にも、現時点で彼を断罪したり何かしらの責任を取るよう求めることはできず、その資格があるわけでもありません。そして、そのことがこの件の主たる問題だとも考えません。はっきりしているのは、多くの人がこのコラボに疑問符をつけて、ネガティブな話題として拡散されたことが、グループにとっても、ファンにとっても、ある種の「傷」を残したことです。しかし、それでも現在まで、コラボの詳細について明らかにされないままその動画は削除されていません。


私は、今回の件を通して、改めて、LAPONEエンタテインメントに対して、当該芸能人とコラボした動画の削除を求めたいと思います。当該出演番組についても出演の辞退を求めます。

そして、それらが不可能なのであれば、応援する人たちの不安に対して、性加害を容認しないという立場を、はっきりと声明として公表すべきではないでしょうか。

共演を取り消さない上での声明は矛盾するように見えますが、私はそう思いません。

どのような立場であろうと、性加害を容認しないという声明そのものは、お互いにとってけして無為なものではなく、被害者を減らし、救うものだと、私は考えます。

一人のメンバーが責任を感じ、勇気を持って、特典会という場においてファンに謝罪したという事実を、事務所及び運営の各関係者のみなさまには重く受け止めてほしいと思います。


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この件について、XやSNS上で討論することを私は望みません。

つきましては、このような場での一方的な発信となることをお詫びいたします。

そして、5周年というお祝いのときにこうした投稿をすること、どのような形であれメンバーに謝罪させてしまったことを、INIのメンバーと、MINIのみなさんに、心よりお詫びいたします。


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以上を書き終えて、これから自分がどうするべきなのかは、まだわかりません。

このまま、ひっそりと応援し続けてしまうかもしれません。あるいは、やはり少しずつ離れるべきだと思い直すかもしれません。


ただ、私は、INIというグループも、

メンバーも、そしてもちろん許豊凡のことも

本当に、本当に大好きです。