【マンガ創作メモ】#1 :平凡なマンガから一歩進むために考えたこと
作品のオリジナリティについて考えた。
最近、自分の漫画の「オリジナリティ」について考えることがありました。
というのも、今描いている新婚夫婦のいちゃいちゃマンガ『新妻ちゃんは、今日も夫婦時間に本気です(仮)』が、めちゃくちゃ平凡だったからです。
新婚夫婦が仲良くいちゃいちゃするだけの、かなりシンプルなマンガ。
▼初期
もちろん、それ自体は自分の好きな要素です。
夫婦の甘いやり取りや、奥さんが旦那さんのことを大好きな空気感。
読んでいて安心できる関係性。
そういうものを描きたい気持ちは最初からありました。
ただ、描いていくうちに、少し不安になりました。
「ただ仲のいい新婚夫婦」だけだと、作品として少し弱いのではないか。
もちろん、キャラクターの可愛さや夫婦の掛け合いで面白く見せることはできます。
でも、SNSや投稿サイトで初めて見た人に、ひと目で「この作品はこういう漫画なんだ」と伝わる強さが欲しいと思いました。
そこで考えたのが、作品にもうひとつ“付加価値”を足すことでした。
ただの新婚夫婦ではなく、
「夫婦生活を楽しくすることに本気な新妻」
という方向性です。
この一言が見えてから、作品の見え方が少し変わりました。
奥さんのるりは、ただ旦那さんが好きなだけではありません。
夫婦の時間をもっと楽しくしたい。
旦那さんに喜んでほしい。
そのために毎回ちょっとズレた方向へ本気を出してしまう。
その結果として、コスプレをしたり、妙な設定を持ち込んだり、真面目な顔で変な企画を始めたりする。
ここに、作品らしさが生まれるのではないかと思いました。
「新婚夫婦のいちゃいちゃ」は土台。
そこに「毎回、妻が夫婦時間を企画してくる」という仕組みを足す。
企画内容は「毎回違うコスプレをして楽しむ」。
そうすると、1話ごとの見せ場も作りやすくなります。
今回はナース。
今回はメイド。
今回はポリス。
今回はバニーガール。
というように、毎回テーマを変えられるので、読者にも「次は何をするんだろう?」と思ってもらいやすい。
さらに、るりのキャラクター性も出しやすくなりました。
仕事では有能でクール。
でも家では旦那さんのために全力。
しかも、本人は真剣なのに少しズレている。
このギャップがあることで、ただ甘いだけではなく、ちょっと笑える夫婦漫画になっていく感覚があります。
オリジナリティというと、ものすごく斬新な設定を考えないといけない気がしてしまいます。
でも今回考えてみて思ったのは、必ずしもゼロから新しいものを作る必要はないのかもしれない、ということです。
自分が描きたいものに、もうひとつ「この作品ならではの見え方」を足す。
今回で言えば、
「仲良し新婚夫婦」
に、
「夫婦時間を本気で企画(コスプレ)する妻」
を足した形です。
たったそれだけでも、作品の方向性はかなりはっきりしました。
これは「マンガの裏技」という、マンガ創作論の本に書いてあったことで、辿り着きました。
「マンガの裏技」は企画からストーリー・キャラクター、コマ割りまで、漫画制作に役立つノウハウが惜しげもなく書かれています。
そこには「新しさ=奇抜さではない」。
「お、これ面白い!」と思わせる工夫があるか。
・キャラの魅力
・セリフのキレ
・読みやすいコマ割り
・感情が動く瞬間
…etc
王道でもいい。
ただし、自分の視点や切り口があるか。
良い企画とは「誰もが知っている題材に」「新しい切り口を与えること」。
ザックリ言うとこういうことが書かれてありました。
つまり、「誰もが知っている題材=コスプレ」に「新しい切り口を与える=夫婦時間をより楽しむため」という感じです。
この考え方は「日常系」や「ラブコメ」、「バトル」「ミステリー」などいろんなジャンルのマンガにも応用できると思います。
というわけで、コンセプトを見直した夫婦マンガはこちらで読めます。
▼コスプレを楽しむ夫婦のマンガ
▼マンガ創作メモまとめ
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