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大人組がバスケをする話/Novel by とまと

大人組がバスケをする話

12,332 character(s)24 mins

ご閲覧ありがとうございます┏○

【ご注意】

■某掲示板の甚爾/髙羽/日車が高専の同期だった世界線を参考にしたIFストーリーです
■みんな生存、術式の解釈を含め色々とご都合設定
■腐界隈の人間が書いて居るため、苦手な方はご注意いを
■術式などしっかりと理解していない点がある為、ツッコミ所が多々あるかと思います。ノリで凌いでください。
■誤字などは見つけ次第修正致します。

□個人的な設定は、同シリーズ内に記載しておりますのでご興味ありましたらご確認ください。
□登場キャラ数が多い故、吹き出しの前にキャラ名を1文字を記載しています。

※完全に主の趣味を反映しておりますので、色々解釈違いな部分が多いです。ご注意ください。

→何でもOKの方向け。

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1.side七海
昼休み。昼食を外で食べ終え高専に戻る。
丁度体育の横を通り過ぎている時に聞き覚えのある声がし、近くの入口から中を確認することにした。

寛「本当に今日は任務は無いんだな。」
甚「無いっつんでろ、有ったとしても他の奴を代わりに行かせる。」
寛「いや、駄目だろ。」
髙「大丈夫!ちゃんと伊地知君に確認したから!!」
篤「俺のこと見られても困るんすけど…。」

日車さん、甚爾さん、髙羽さん、日下部さんが何やら言い合っている。心配は無用だとは思うが、しばらく入口から様子を見守ることにした。

寛「仕方無い…領域展開。」
七「!?」

突然術式を展開する日車さん…一体何故。他の3人は特に気にしてない様子だ。いや、むしろ…

『伏黒甚爾は20xx年xx年xx日 東京都府中市の競馬場で、指定のレースが当たらなかった際、隣で万馬券を当てた他の客に暴行した疑いがある。』

寛「何やてるんだお前…」
髙「理不尽だなー。」
甚「いや、こっち負けたのに隣でハイテンションになってたら、軽く叩くだろ普通。(自白)」
髙「叩かないのよ普通は!!」

ジ「『有罪』『没収』」

甚「ふん。」
髙「次俺の番!!」

甚爾さんも、髙羽さんも自ら進んで日車さんの術式を受けている様だ。でも、何故??

『髙羽史彦は20xx年xx年xx日 大阪府大阪市でニットセーターを着た女性の服に、鞄につけていたキーホルダーを引っ掛け、服を破損させて疑いがある。』

篤「何この可愛らしい罪状。」
髙「急いでてさ。本当、ニットの子には申し訳なかった。(自白)」
寛「髙羽に向けて使うの嫌なんだが。」
甚「俺はいいのかよ。」

ジ「『有罪』『没収』」

髙「よしよし!!」

2人共それを納得している様子だが、正直意味が分からない。

寛「篤也はどうする。」
篤「呪力制御するんで、俺はこのままで。」
髙「じゃぁ、やりますか。」
甚「手加減しねぇから。」
寛「フィジギフなくてもゴリラなの忘れるなよ。」
甚「お前こそ、知れっと呪力使うなよ。」
篤「始める前からバチバチしないでくださいませんか。」

やる?手加減しない…??この人達は一体何をしようとしているんだ。
その間にも甚爾さんと髙羽さんは準備運動を始め、日車さんと日下部さんはジャケットを脱いで、ネクタイを外している。そしてよく見ると全員運動靴だ。

模擬戦でも始めるつもりなのか。しかし、甚爾さんと髙羽さんの術式は没収していて訓練にもなる訳が無い。筋トレでもするのだろうか。

甚「チーム分けは?」
髙「無難にジャンケンにしよう。グーとパーで。」
寛「分かった。」
髙「それじゃ… グっとパーでわかれましょ♪」

甚爾さんと日下部さんがパーを出し、髙羽さんと日車さんがグーを出してチームは無事に分かれた様だ。

甚「5回入った方が勝ちだな。篤也、負けたら…分かってんな。」
篤「この人、見方でも敵でも怖いんですど…。」
髙「夕飯賭けてるから、頑張らないとだな!」
寛「そうだな。」

どうやらチームに分かれて何か対決をする様だ。どうにも気になる…仕方なく体育館に入って声をかけることにした。

七「何をやろうとしているんですか…」
髙「七海!!」
甚「なにってそりゃ…」
髙・甚・寛「「「バスケット。」」」
篤「だな。」
七「はぁ…?」

髙羽さんが嬉しそうにボールを見せて来た。


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いい歳した大人がバスケット…いや年齢は関係ないし、確かにバスケ自体やることは構わないと思う。

とりあえず、壁に寄りかかりながら4人の様子を見させて貰う事にした。対戦が始まる少しの間、日下部さんから事情を聞かせてもらった。

篤「甚爾さんは、フィジギフの影響でボール破裂させたり、人外の動きするから一般的なスポーツ楽しめないし、髙羽さんも術式の影響でいちいち支障出すからゲームにならないんだと。
苦肉の策で日車さんの誅伏賜死で2人の術式没収してみたら案外上手く行ったんで、それ以降は何かやる時はこの手段使ってるの。因みに、麻雀やトランプする時も含まれる。」
七「そんな無駄な領域展開の使い方あります?」
篤「普通そんな使い方しねーし、思い付かねーよ。んで、急遽任務入っても甚爾さんと髙羽さんの術式没収してるから、文句言いながら日車さんが行ってんの。口には出さなかったけど、アホだなーっていつも思ってた。」
七「いや、アホって…。」

そう言っていた日下部さんも髙羽さんに呼ばれた為、3人の方に向かっていった。
文句ばかりの日下部さんも、なんやかんや付き合うんですね。

甚「篤也ァー!ボール回せ。」
篤「分かってますよ!!」
寛「髙羽、甚爾はゴール下にさえ入れさせなければ、1/2の確率でシュート外すから厳しかったら打たせていいぞ。」
髙「分かった!ダンクしか狙ってこないもんね!!」
甚「舐めんな!」

2対2で攻守を入れ替えながら点数を競っている。

甚爾さんは見た目と性格通りのパワータイプで、どんどんゴール下を狙って攻めていく。あれにダンクを決められたら、普通は戦意喪失する。

日下部さんはダンク以外の甚爾さんが外すシュートを上手く拾っていて、ゴール下の位置取りが絶妙だ。

髙羽さんはボールの扱い方とフェイントが上手い。しっかり相手を引き付けながら、ドリブルでボールの位置を調整して相手を制御している。

日車さんは甚爾さんとは真逆で、外からシュートを打つタイプ。ボールを受け取ってから投げるまでのモーションが速い。そして投げてしまえば高確率で入ってく。

楽しそうだな。
始め、自分は呆れていた程なのに…。

「ちょっと、何楽しそうなことしてるんですか!!」

自分の気持ちを読み取ったかの様なセリフが、唐突に体育館に響く。その大きなの声の主に、1人を除いた全員の視線が集まる。

甚「何だよ五条、大きい声出すんじゃねぇ。」
篤「うわぁ。」 
高「やっほーい。」

声の主は体育館の入口に立っている五条さんだ。因みに夏油さんと灰原も一緒に居る。

灰「七海もいたんだ!」
七「えぇ、見学してました。」 
灰「呼んでよ!!」
七「呼ぶ程ではないでしょう。それに、もう決着は付きましたしね。」

その瞬間、シュポッとボールがネットを通る音が聞こえ、ネットを過ぎたボールはそのまま床に落ちて跳ね上がった。

寛「串揚げ、蕎麦付きで。」

日車さんはそのままボールを拾って2、3回ドリブルをすると甚爾さんにパスをした。スンとした表情でボールを受け取る甚爾さん。

甚「いや、無しだろ。」
寛「余所見する方が悪いだろ。」
髙「ヒロミちゃん、ナイス!」
篤「まぁ、気はそらしましたけど…。」

どうやら納得はしていない様だ。

甚「空気読めよ。」
寛「自分のミスを人のせいにするな。」
甚「それで勝って満足かよ、ショボい野郎だな。」
寛「ルール通りだろう。」
七「あれ、止めなくて良いんですか?」
髙「大丈夫!通常営業だから!!」

…少しばかり雰囲気が悪くなってきてしまっている様だが、髙羽さんは全く動じていない様だ。
というか、通常営業?あの2人が言い合ってるのが??
そんな疑問を抱きつつ傍観していると、突如五条さんが割って入った。

五「だったらさぁ、僕らと勝負してよ。」

五条さんのその言葉で、今度こそここに居る全ての人間の視線が集まった。
勝負とはバスケの事だろうか。ん…僕ら?

甚「へぇ…。」

五条さんの挑戦的な目に、甚爾さんは反応する。

夏「悟、君はそんな事言って…午後の授業をサボりたいだけだね。」

じと目で五条さんを見る夏油さんの言葉で、体育館の時計を確認すると、昼休み終了まで後5分だ。確かに時間は無い。

五「言うなよ、傑。別にそれだけじゃない。」
夏「ん?」
五「甚爾さんと、髙羽さんの術式が制御されてる。面白いじゃん!」

五条さんがそう言うと、甚爾さんと日車さんの方を見た。

五「僕にもやってよ、日車さん。」
七「却下。」
五「何で七海が即答!?」
七「五条悟の術式制御とか有り得ないでしょう。もし何があったら、誰が責任取るんですか?甚爾さんと髙羽さんの責任は日車さんが取っているんですよ。」
五「そんなの、傑が取るに決まってるでしょ?」
夏「悟…。」

五条さんも、自身の術式や呪力をコントロールは勿論出来るが、常に神経を使う。確かに、術式が無い方が楽しめるのは分かるが、現代最強が簡単にして良い所業では無い。

篤「てか、五条はこれから授業だろ。遊んでる暇ないでしょーよ。」
五「大丈夫、自習にしてきた。それに試合してれば悠二達の事だから、その内体育館来ると思うよ。」
篤「それ、大丈夫って言わないからな?」
五「術式制御の件だって、甚爾さんもこれか真希達と稽古だったのに、遊んでるじゃん。責任は傑が取るから…さ?」

五条さんの言葉に反応して、甚爾さんを見る日車さん。しかし、甚爾さんは動じていない。

夏「分かったよ、悟…。もし、急遽悟宛に任務依頼があった際は、私が対応します。1年の授業に関しても午前中に基礎的な事は説明していて、午後は各自での復習やトレーニングの時間にしてるので基本的には問題ありません。ちなみに日下部さんも、授業予定は無いです。」
篤「こらこら。」
灰「夏油さんも、本当はやる気なんですね!」

五条さんの任務と授業に対するフォローが夏油さんから入る。五条さんはご機嫌だ。

七「そもそも、僕らって何ですか。」
五「僕、傑、灰原、それに七海に決まってるじゃん。甚爾さん達も4人なんだから。」
甚「いい度胸じゃねーか。」
夏「諦めな、七海。」
灰「俺もやりたいです!」
髙「既に俺達はやるの確定なんだな!俺は良いけど。」
篤「だるっ。」
寛「別に構わないが…後で文句を言うな、五条。」
五「言う訳、ないでしょ。」

五条さんがそう答えると、日車さんは術式を展開した。

『五条悟は2018年10年31日 東京都渋谷区 地下の駅のホームにて大量殺人を犯した疑いがある』

五「うん、その通り。間違いなく殺ったよ。」
寛「……。」

ジ「『有罪』『没収』『処刑』」

髙「あっ。」
篤「ガチのやつ来ちゃったな。」

先程の甚爾さんや、髙羽さんの罪状が軽いものだから安心していたが…本来は相手の重い罪状を取り上げ、倒すのが目的なのだ。
日車さんが持ってた木槌が剣へと変化した。

寛「例えば…」
五「ん?」
寛「俺がこのままコレをこのまま五条に当てようとしたり、領域を中断させて試合中に解除してこっそり掠らせることも可能だな。」
五「ヤる?」

五条さんの目が、スっと日車さんを見つめる。

寛「やらない。」

そう答えると、手の中から剣は消えていった。

寛「残念ながらこの手を使って遊ぶのは、術式を制御される側からの勝手な俺に対する信用と信頼で成り立っていてな。」
五「ん?」
寛「冗談でもそんな事をしたら、今後この手は使えなくなる。」
五「理由、そんなんで良いんだ。」
寛「十分だろ。」

無事、五条さんの術式も制御された。
その後直ぐ日車さんは、髙羽さんから肩を組まれて、甚爾さんから頭部を軽く抑え付けられていた。

寛「それから、五条。」

何か思い出したかの様に、再度五条さんへ言葉をかける。

寛「殺人と言っても、‪”‬‪真人”によって呪霊化させられた人間だ。ある意味では救済になったんじゃないか。‬」

それだけ言うと、また自分達の会話へと戻っていった。

五「フォローされた感じ?」
灰「素直に受け取っておきましょう!」
七「ですね。」
夏「さて、こっちも準備しようか。」

こうして、バスケットボール対決の幕が上がるのだった。


2.side髙羽
昼休みに実施した遊びが、まさかこんなことに発展するなんて思ってなかった。元々は本日の夕食を奢る、奢らない論争から始まったゲームだったのだ。

とーじ以外は別に金に困っている訳でもないが、相手を負かした上に奢らせるのが面白いと先輩芸人から聞いた話をしたら、それが本当か実証してみようと言う事になったのだ。
まぁ、実証を言い出したのは、とーじだけど


七「4対4ですか?」
夏「それで良いんじゃないかな。」
灰「こっちに伊地知を入れます?甚爾さん達の方には…宇佐美さんとか?」
甚・髙・冥・五・夏「「「「「却下!」」」」」
灰「ヒィ、ごめんなさい!!」
七「宇佐美さんは誘ったとしても、断るでしょう。」
篤「だな。てか冥冥、どこから生えた…。」
冥「点数のカウントとタイマーは私と硝子がしてあげよう。」
五「じゃぁ、審判は伊地知ね。」
伊「きょ…恐縮です。」
灰「やっぱり伊地知も試合やりたい?」
伊「死んじゃいます…。」
寛「時間は?」
甚「10分×4セットはチマチマして面倒だから、15分×2セット。点数取ってる方が勝ちってとこだろ。」

話の流れで必要な要素がまとまり、それぞれ準備を開始する。

甚「髙羽がPG、日車がSG、篤也がPFで俺がC。基本的に、髙羽と日車がボール運んで、俺がゴールに叩き込む。篤也はそのフォロー。これで行くぞ。」
髙「いつも通りだね!!」
篤「タッパは五条の一番高い感じっすからね。」
甚「問題ねぇ、シュート外すなよ。」
寛「そのまま返す。」

そんな会話をしていると学生時代を思いだす。当時はとーじもヒロミちゃんも漫画なんて読んでなかったら、無理矢理貸して読ませたっけ…SD。
2人が読み終わったのを見計らって、昼休みや休日に誘ってみたら案外乗ってくれて嬉しかったな。

七「先程の見ていた際は、その様な印象でしたね。」
夏「なるほどね。」
灰「はい!僕ボール運びやりたいです!!」
七「灰原はスピードもあるし、器用なので妥当じゃないですか。」
夏「そしたら、私が灰原のフォローをしよう。身長的に悟はCが良いかな。」
五「いいよ。甚爾さんを負かすいいチャンスだし。」
夏「逆に負けたら、相当言われるからね。」 
七「では、私はPFで五条さんのフォローをします。相手は日下部さんですね。」

双方の話し合いが終わった感じを見計らって、コートの中央に集合する。

五「負けた方が叙々●奢りで。」
夏「なに勝手に決めてるんだい。」
甚「上等だ、その言葉忘れんなよ。」
寛「お前はどちらにしても、一千も出す気ないだろ。」

勝負の報酬も決まり、いざ試合開始の運びとなったのだ。

伊「じゃぁ、ジャンプボールから始めますね。」
五「なんだ、出るの日下部さんなんだ。」
篤「俺で悪いかよ。」

前半は、体育館の入口側が五条達のゴール。反対側が俺たちのゴールだ。お互いのゴールの方向に向かい合って、伊地知が中心からボールを投げる。

五「頂くね。」

ボールがTopの位置まで到達すると、ボールに手が当たったのは五条だった。

灰「ナイス!五条さん。」

五条のタップからボールは灰原の手に渡って、ドリブルを開始する。多分、灰原がPGであれば俺がこの試合でマークし、マークされるのも彼である。
でも、この先制攻撃だけはしっかり張り付かないと決めていた。

灰「夏油さん!」

灰原がフリースローライン迄到着すると、ボールは灰原からエンドライン近くに居る夏油へ渡る。

夏「ディフェンス、甘いんじゃないですか?」
寛「そう思うか。」

夏油にはヒロミちゃんが付いているけど、今のままだと…

夏「中ががら空きですよ。」

何故かフリーになっている五条がゴールに向かうと、夏油はそのまま五条にボールを回す。

五「ナイス、パス。」

五条はそのままボールを受け取ると、お手本のようなレイアップシュートを決めて相手に点数が2点入った。

灰「五条さん、さすが!!」
五「パスの具合ばっちり。」
夏「そうしたからね。」

初回ゴールを入れたことに満足したのか、少し相手の気が緩んだ様に見受けられる…うん。予定通りだ。

寛「髙羽。」

五条がシュートを決めたボールがネットを通り、床でバウンドしたのを確認すると、ヒロミちゃんは即ボールを拾ってエンドラインの外へ。
右寄りのフリースローラインに居た俺に速攻でボールが回る。

七「戻ってください!!」

それにいち早く気付いた七海が声をかけるが、多分間に合わない。俺はボールを受け取った流れで、センターラインより先に居る篤也へボールを繋ぐ。

髙「あーつやーー!!」
篤「分かってますから。」

篤也は片手でボールを取るとそのままドリブルで左ラインへ進む。多分、七海は篤也を抑えに行くしかない。

甚「寄越せ。」

ただし、逆サイドのゴール下にはとーじが居る。篤也は七海が動いたのを確認すると、バウンドさせながらボールをとーじに回す。
とーじはそのままボールを受け取ると、ボールを片手で掴みリングの上部から激しい音を立ててボールを叩き込むのだった。

甚「おいおい。速攻で点数が振り出しに戻ってんじゃねーか。」
五「はっ、煽ってくれるじゃん。」

ゴールを決めた後、直ぐに相手の攻めに対応できる様に移動しなくてはいけない。とーじと篤也は相手のゴール下付近へ、俺とヒロミちゃんはセンターラインより前で相手を抑えに行く。

髙「上手くはまったぜ!」
寛「おそらくもう、使えないけどな。とりあえず相手のポジションの傾向は掴めたな。」
髙「 4対4だから1人辺り…特にPGとSGの守備範囲が広くなるから気を付ける 。」

今度は夏油がエンドスローに入る。4人…実質2対2だとボールを出させない様にするのは難しい。

灰「行きますよ髙羽さん。」
髙「よし、こい!!」

灰原は両手で器用にボールを動かしながら攻めてくる。特に低い姿勢でのクイックが凄い!

灰「七海!」

ボールは灰原によりセンターラインまで運ばれると、フリースローエリアに居る七海に渡る。
七海はそのままターンをしてゴールを狙うが、篤也が七海にプレッシャーをかけてシュートを打たせない。

七「簡単には打たせて貰えないですよね。」
灰「七海!!こっち。」

灰原は俺を躱して七海に近づくと、そのままボールを受け取りゴール下へ突っ込んでいく。
が、無理な姿勢からのシュートの為、ボールはリングに弾かれた。

灰「あーーー!!」
髙「とーじ!!」

そのままとーじがリバウンドを行いボールを確保すると、俺にボールが渡される。
シュートで体制を崩し、初期動作が遅れた灰原を残してゴールを目指す。少し後ろに七海が居るけど多分大丈夫。
スリーポイントラインでショートコーナーに居るヒロミちゃんにボールを渡し、シュート体制へ。実質2対1の状態の夏油はそれを止めに行くしかない。

夏油が抑えに行ったところで、ヒロミちゃんはボールを下げる。ゴール下に入った俺にボールを戻してそのままシュート。点数は4-2になった。

髙「よっし!!」
灰「ごめんなさい、今度は僕が出します!!」

灰原が夏油にボールを渡すと、2人でパスを繫ぎながらボールを運ぶ。今度はスリーポイント付近に上がって来た五条にボールが渡った。
とーじを背中にしてボールを受け取ると、そのままポストプレーへ。身長は五条の方が高いけれどとーじも壁の様に守りも堅い。上手くゴールを狙おうとするが、うまく攻められていない様だ。
3秒ルールに気を付けている様だけれど、速くしないと24秒にも引っかかってしまう。

夏「悟!」

夏油が声を出して、五条を呼ぶ。けれど、夏油はヒロミちゃんがマークをしている。2人が俺と灰原の近くを通り過ぎ様とした時、灰原が動いてヒロミちゃんにスクリーンを掛けた。

灰「行かせません。」
寛「灰原…。」

俺がカバーに行こうとした時には既に夏油は五条からボールを受け取り、シュートモーションに入る。
夏油が打ったボールは、スリーポイントラインから弧を描くようにして綺麗にネットに入ったのだ。これで4-5だ。

五「ナイシュー。」
夏「まぁまぁだね。」
灰「さすが夏油さんです!!」
七「灰原もナイスフォローです。」

4人で声を掛け合いながら、今度は守りのフォーメーションへと移動している。
対戦相手なのに何故か見ていて微笑ましい反面、大人気ないかも知れないが負けたくない気持ちも込み上げてくる。

前半はこのままラリーが続いて、36-38で終了した。

やばいな。こんなの楽しすぎる!!

Comments

  • 影月
    November 13, 2025
  • shida
    April 21, 2025
  • ktwo15
    February 17, 2025
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