「漢字の変換ミスを見つけるとドーパミンが出る」「締め切りに追われて間違いを見逃したことも…」。産経新聞の若手校閲記者らによるトークショーが4日、紀伊國屋書店新宿本店(東京都新宿区)で開かれ、3人の記者が日本語の魅力や仕事の苦楽を語った。来場者からは「間違いを見つけたときはどんな気持ちになるか」などと質問が相次ぎ、日本語への好奇心と熱気に包まれた。
「人のために文章を読んでいる」
トークショーは、産経編集センター校閲部初の著書「いじわるな日本語~校閲の現場から~」(産経新聞出版)の発刊を記念して開催された。同書は今年3月の発売後、早くも3刷となっており、この日のトークショーも予約は満席に。会場となった同店3階のアカデミック・ラウンジでは、立ち見席にも聴衆が詰めかけた。
第1部のトークには、「いじわるな日本語」にコラムを書きおろした校閲記者3人が登壇。「原稿に集中し過ぎて、見出しのミスを見逃したことがある」と痛恨の失敗談を告白したり、「人のために文章を読むことが仕事になるってすごい」とやりがいを語ったりするなど、校閲現場の様子をうかがわせた。
入社試験の過去問を配布
第2部は校閲講座で、産経編集センターの入社試験の過去問を来場者に配布。3分間の〝試験時間〟の後、大阪校閲部長が参加者の考えを聞きながら答え合わせをし、誤字脱字を見つけ出すコツを披露した。
質疑応答では、来場者から「校閲記者が勉強するときの定番の資料を教えてほしい」「自分の書いた文章を校閲するにはどうしたらいいか」など向学心に満ちた質問が次々と出されていた。