54年ぶり「日本一」の関大 投手力の背景に、山口高志さんの指導
第75回全日本大学野球選手権は14日、神宮球場で決勝があり、関大(関西)が慶大(東京六)を2―1で破って54年ぶり3度目の優勝を果たした。関西学生野球連盟の代表校の優勝は、第47回の近大以来28年ぶり。慶大は5年ぶり5度目の優勝を逃した。 【写真】絶望の日から決断 「試してみんか」中日ドラ1金丸の人生変えた恩師 関大は四回に主将の森内(4年、福井工大福井)の適時打で先制し、五回に山本(3年、延岡学園)のソロ本塁打で加点。左腕の米沢(4年、金沢)が5回無失点と好投し、六回以降は継投で逃げ切った。 ■投手力を武器に頂点へ 5試合でわずか8失点。関大は、投手力を武器に頂点まで駆け上がった。 キレのある速球を軸とする左腕米沢(4年、金沢)は、4試合で計25回を投げて2失点で最高殊勲選手賞に。190センチ左腕の百合沢(3年、開星)も、球威のある速球で打者を押し込んだ。 一昨年は金丸(中日)が「4球団競合ドラ1」としてプロ野球入りするなど、好投手が続々と育っている。背景に、10年前から関大の投手陣の指導に携わる山口高志さん(76)の存在がある。 プロ野球・阪急で豪速球投手としてならした山口さんの口癖は「限界の先に成長がある」。練習に毎日顔を出し、約70人いる関大の投手一人一人に目配りしている。 エースの米沢は「遠投の時に体の使い方をすごく教えていただいた。それを冬の間に反復し、球速アップにつながった」。 関大の前回優勝は第21回。決勝の相手はくしくも同じく慶大で、山口さんが完封勝ちを収めた。 バックネット裏で後輩たちの雄姿を見届けた山口さんは「感無量です」。涙の浮かぶ目元をハンカチでぬぐって喜んだ。(安藤仙一朗)
朝日新聞社