カード不正利用100万円4ヶ月の記録【実録】
「身に覚えのない不正利用をされても、カード会社に連絡すれば補償されるから大丈夫」
これは大きな勘違いであり、ただの安全神話です。
それを私は今年、身をもって痛感することになりました。
2026年1月、私は海外滞在中に総額約100万円のクレジットカード不正利用の被害に遭いました。ほぼ同日に、2つの異なるカード会社で不正利用されたのです。
結果から言うと、三井住友カードは即座に不正を検知して被害(約60万円)をゼロに抑えてくれましたが、もう一方の楽天カードの約40万円の被害はすぐには解決しませんでした。そこから、発生から4ヶ月に及ぶやり取りが始まったのです。
最終的に私は1円も支払わずに解決(保険適用)させましたが、すべてが終わった今、「クレジットカードは、持っているだけでリスク」と思っています。
いくら被害者であっても、無実を証明して返金を勝ち取るにはかなりの労力と精神力が削られます。仕事が忙しい人や交渉が苦手な人なら、途中で心が折れて諦めて全額払ってしまっているかもしれません。
実際、やり取りが進まずに諦めてしまい、身に覚えのない不正利用分を自分で支払っている人をSNS上で何人も見かけました。その中には、数十万という大金を支払っている人も含まれます。
この記事では、不正利用された人に待ち受けるかもしれない現実と、私が40万円の誤請求を守るために行ったことのをまとめました。
楽天カード不正利用40万円、全面解決までの4ヶ月
— じゆう|AIリモートワーク (@freedom_202505) June 2, 2026
1月30日【被害発生】
海外滞在中、別国の店舗で計約100万円の不正利用が発生。
三井住友カード(約60万円分)は自動検知で即ブロック、実害ゼロ。
楽天カード(約40万円分)はすり抜けて決済が通ってしまい、翌日利用停止へ。…
ジンバブエ滞在中、南アフリカで40万円使われる
トラブルが起きたのは1月末。当時、私はアフリカのジンバブエに滞在していました。そこで2枚のカードで身に覚えのない高額決済があることに気づきました。
私は普段から、ほぼ毎日お金の流れ(Web明細など)をチェックする習慣がありました。さらに、三井住友カードから「不正利用の可能性」を知らせるメールが届いたため、念のためにすべての手持ちのクレカ明細をチェックして、楽天カードの被害もすぐに発覚したのです。
三井住友カード
約60万円の不正決済が発生。しかし、カード会社側が異常を即座に自動検知し、決済をブロック。カードを即時停止・再発行してくれたため、実害はゼロ。
楽天カード
合計約40万円の決済が通ってしまう。日本で数万円の利用でも不正利用感知で止められることが多々あったのに、なぜ明らかに高額×海外×連続利用で感知されなかったのか謎です。
利用店は南アフリカとカリブ海、水タバコ店と建設資材会社のようでした。
その時、私はジンバブエにいて、南アフリカやカリブ海にはいませんでした。(南アフリカにはジンバブエの前に行っていたものの、不正利用された日にはいません)
物理的に利用不可能な場所で全く身に覚えもないため、不正利用の通報を楽天カードへ入れました。
この時はまだ、「私は被害者だし、支払い義務はないから報告すれば問題ないだろう」くらいに軽く考えていましたが、その考えは甘すぎました。
楽天カードのテンプレ回答
カードの利用停止手続きを行い、メールをして返信を待つこと2週間。カード会社から届いた回答はこれ。
楽天からのメール返答
「実店舗で物理カードを提示しての決済なので、不正利用としての対応はできません。」
簡素なテンプレ回答でした。
もちろん、楽天カード側も被害者なのは分かるし、システムを信じるしかないカード会社の立場も理解はできます。
でも、だからといって「実際に現地にいない人間」にそのすべての負債を簡素なテンプレのようなメールだけですべて押し付けるのは理不尽です。
私はすぐにメールで抗議しました。
私からの返信
「当時、私はジンバブエに滞在しており、南アフリカでの利用は物理的に不可能です。パスポートなどの証明もすべて提出できます。物理カードは偽造の可能性もあるのではないでしょうか。調査が終わるまで支払いを保留にしてください」
しかし、これの返信もまた同じ。
楽天からの返信
「ICチップ決済なので偽造ではないです。力になれません。ご家族や知人が使っていないか確認してください」
こちらが提示できると言っている「物理的な所在証明(アリバイ)」の事実は無視でした。
不正利用の原因
「ICチップ決済=物理カードが使われた」と言われても、全く身に覚えがありません。どこから情報が漏れたのか、原因は今でも「不明」ですが、可能性を洗い出しました。
スキミングの可能性は?
もちろん対策はしていました。該当の2枚のカードは、旅行中はロック付きのスーツケースに入れていました。持ち歩いたのは南アフリカのケープタウンのウォーターフロント(高級デパート?)にUberで行った時の3時間ほどです。しかも、財布にはスキミング防止カードも入れていました。
店舗で情報を盗まれた?
唯一、楽天カードだけは南アフリカのネイルサロンの店舗レジで手渡した瞬間(1分程度)がありました。複数人のスタッフが見ている前です。ただ、もしそこでスキミングや盗み見をされたのだとしたら、一度もどこでも使っていない・財布から出してもいない三井住友カードまで同じタイミングで不正利用された説明がつきません。
滞在先での盗難?
被害に遭ったのはジンバブエの個室に滞在していた時(夜中と朝)でした。部屋には鍵をかけ、カードはロックされたスーツケースの中。1週間滞在して一度も部屋の掃除は入れていないため、第三者が物理的にカードに触れる機会はありませんでした。
家族の利用?
家族は誰もこのカードの存在やナンバーを知らないため、100%あり得ません。
結局、振り返っても物理的にカード情報が漏れるタイミングはなく、原因は謎のまま。だからこそ、カード会社の「ICチップ決済だから偽造ではない(=あなたが持っていたカードが使われた)」という話に恐ろしさを感じました。
クレカ100万円不正利用の原因は不明。
— じゆう|AIリモートワーク (@freedom_202505) June 2, 2026
✔️スキミングでは?
旅行中の携行は3時間くらい、高級デパートに行った時。そこまでの往復はUber、財布にはスキミング防止カードも入れていた。
✔️店舗での盗み見?…
楽天カードとのやりとりの続き
その後のやり取りで決済方法(PINコードで決済なのかサインで決済されたのか)の詳細開示を求めてもスルーされ、返ってくるのは毎回テンプレのようなメール。
しかも、その返信が届くまでには毎回2週間かかっていました。
そうしている間にも容赦なく支払い期限は迫ってきましたが、支払いを止めなければ、私が支払わない人=悪者のようになってしまうのです。さらにずっと支払いを拒否した場合、クレジットカードの信用情報に傷がついてしまいます。
メールのやり取りを続けている最中にも、「支払いの催促」の電話やメールが何度か届きました。
メール返答は遅いしどうにもならないので、3月に帰国した後、何度かこの件について楽天カードに電話をかけました。
しかし、電話をかけるたびにオペレーターが変わり、これまでの経緯が共有されていないため、毎回一から説明させられます。そして毎回確認のために待たされ、返ってくる言葉はいつも同じ。
「不正を認められていない」という内容でした。
不正利用を認められず、支払いを催促され、何度も同じ説明を不毛に繰り返しているとかなり疲弊します。
そして、もう40万円払って解決でいいかな…とも思えていました。
そのとき「多くの人はこうやって泣き寝入りし、全額自腹で払ってしまっているんだな」というのも理解できました。
個人交渉の限界→公的機関を頼る
個人の抗議メールや電話などではどうにもならなりませんでした。
マニュアル通りの対応をしていたら、諦めてお金を払うと思われているのかもしれない、とも感じました。
そこで個人での交渉を諦め、「カード会社が無視できないだろう公的機関」を頼ることにしました。帰国した直後(3月12日)、地方自治体の消費生活センターへ相談しました。
これまでの経緯と、物理的に現地に滞在していない証拠(パスポート等)があるにもかかわらず、カード会社に杜撰な対応をされて支払いを迫られている現状をすべて説明しました。
結果、相談員の方が事態を重く見てくださり、消費者センターからカード会社へ直接連絡(介入)を入れてもらうことになりました。
※ 直接連絡をしてもらうために、消費者センター(片道1時間)に出向いています。電話した同日です。
この介入の翌日、カード会社側の態度が一変。これまでコロコロ変わっていた電話口に「専任の担当者」がつき、ようやくこちらの「支払いの保留」や「再調査」の相談がちゃんとできるようになりました。
大企業は「個人」の言うことは無視できても、「公的機関」からの連絡は無視できないのかもしれません。
この時ようやく、マニュアル通りのズレた回答をする人やAIとのやりとりではなく、血の通った人間との会話ができるようになったと感じました。
労力の末の「保険適用」
専任の担当者の方には真摯に対応していただけ、話もスムーズに進むようになりました。
・不正利用分の40万円は、解決するまで引き落としをスキップ(保留)する
・抗弁書と証拠書類をもとに再調査する
ということで、ちゃんとした抗弁書を書き、カード会社側の再審査を待ちました。
書類のデータは20以上とかなり多めで、抗弁書などもこれでダメならもうどうしようもないくらい細かく書いて、証拠書類もすべてかき集めました。
結果として、カード会社側から「盗難紛失保険」の申請を提案され、再度以下の書類を揃えて提出しました。
盗難紛失被害通知書
警察の届出書類(※警察の書類が必要だったため、ここで地元の警察署の相談窓口にも出向きました)
パスポートのコピー(顔写真ページ、および滞在国の入出国スタンプ)
送った後も電話で、過去に別の店で、決済時にカードを店員に手渡したことがあるか?等の細かい追加尋問にも回答しています。
ここから2ヶ月ほど待ちました。
そして5月7日、ようやく「支払う必要がない」という電話連絡が届きました、
その後、5月下旬には「ご返送いただきました盗難紛失保険が適用され、処理が完了いたしました」という正式な通知メールも届き、無事に解決となりました。
1月末の不正利用の発覚から4ヶ月かかっての解決です。
不正利用の高額を支払わずに済み、消費者センターや警察の方にお礼や報告の電話を入れ、すべてが終わりました。
ヘビーユーザー、楽天経済圏をやめる
今回の件で楽天カードの担当者がつくまでの間の杜撰な対応に、強い不信感を抱きました。
楽天は20年以上利用しており、スマホ、カード、買い物、銀行など、生活の大部分を「楽天経済圏」で固めていたヘビーユーザーだったのですが、今回のことで楽天のほとんどを解約・退会しました。
楽天証券だけはNISAやiDeCo口座の兼ね合いで残していますが、それ以外はすべて(楽天カード、楽天モバイル、楽天市場、楽天銀行)やめました。
クレカは持っているだけでリスク
今回、私が身をもって知ったクレカのリアルはこうです。
📍クレカのリスク
☑︎ クレカは持ち歩いていなくても、不正利用されることがある
☑︎カード会社も被害者だし、カード会社は不正利用されても守ってくれるとは限らない
☑︎ 解決のために異常なほどの労力と時間」を払わされることもある
☑︎ 労力と時間を使っても解決しないこともある(金額の大きさ関係なく)
私はたまたま時間の融通が利き、お金への執着と気力もあったのと、運が良くて?解決できましたが、もし多忙な時期だったら面倒で諦めていたかもしれません。
今回のことで年会費無料でも何枚もカードを持つのはリスクだと思いました。
私の防衛策
私もこの4ヶ月におよぶやり取りを経て、クレジットカードの運用方法と防衛策を見直しました。便利さと引き換えにリスクを背負う以上、自分自身でお金を守らないといけないと痛感したからです。
今実際にやっている対策は以下の通りです。
① 使っていないカードの解約と、不安ばカードの解約
なんとなく持っているだけのカードはすべて整理。今回のトラブルで対応に不安のあるカードは解約し、カード枚数自体を最小限にしました。
② メインカードを「三井住友カード」へ一本化
同じ被害に遭った際、即座に不正を検知して実害をゼロに抑えてくれた三井住友カードの対応は、今思い出してもありがたい対応でした。10年以上前、イタリアで財布の盗難に遭った時も三井住友カードの対応は早かったので、個人的に信頼しています。
何かあったときの初動の早さとセキュリティの堅牢さを重視し、こちらをメインカードに変えました。
ちなみにクレカ見直しの際、新クレカをモッピー経由で申し込んだので33,000円(ポイント分含む)を得ました。
クレカや銀行口座開設はモッピー経由で作ると数万円得することがあるので要チェックです。
③ 「利用通知の即時設定」と「毎日の明細チェック」
カードを使うたびに、スマホへ即座に利用通知が飛ぶ設定をしました。毎日お金の動き(Web明細)をチェックすることも継続し、被害を最小限に食い止められるようにもしています。
④ 「Apple Pay」の活用(物理カードは持ち歩かない)
極力、物理的なカードは持ち歩かないようにしています。クレカを「Apple Pay」に登録して決済することで、実店舗でカードの磁気やICチップから直接情報を盗まれる「物理スキミング」のリスクを根本からシャットアウトしています。
⑤ 海外ではデビットカード(Wise / Revolut)を都度チャージして使う
海外に滞在する際は、クレカの代わりに「Wise」や「Revolut」の国際デビットカードを活用しています。 少額(5万円くらい)をその都度アプリからチャージして使います。万が一カード情報が漏洩したとしても、口座に入っている以上の大金を抜かれるリスクがないので、面倒ですが少額ずつ入れるようにします。
⑥ 物理カードはすべて「スキミング防止ケース」へ
どうしてもカードを持ち歩かなければならない時は、電波を遮断する「スキミング防止機能付き」のカードケースに入れています。(新しく買い替えました)満員電車や街中で、すれ違いざまに非接触でデータを盗まれるリスクを防ぎます。
クレジットカードの不正利用の被害は以前よりも増えています。
手口が巧妙化している今、カード会社のセキュリティだけに頼るのには限界があり、個人でできる対策はできる限りのことをすべてやるのが必須です。
他人事とは思わず、ぜひ手元のクレカの枚数と使い方を見直してみてくださいね。
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コメント失礼します。 楽天カードの対応の悪さは有名ですよね。 私もプレミアムカードを持っていたのですが、いろんな対応に不審を覚え、平カードに作り直して様子見をしています。
はがぬの錬金術師さん、そうみたいですね!今回のことで調べていると、楽天の悪評がたくさん出てきました。お金のことは信用第一なので信用できないところは使えないですね…。
私の知り合いも、楽天カードで酷い目に会いました。真摯に対応してくれないと、信用も失われますよね…
サラサさん、楽天カードで大変なことになっている人、結構いるんですね😢お金を扱うものは信用が第一ですよね。この対応で今後は楽天を使うことはないなと思いました。担当の方は真摯だったんですが、そこに辿りつくまでが大変すぎました。