2022年、ハセガワの人気プラモデルシリーズ「レトロ自販機」第5弾としてリリースされた「レトロ自販機(ブックベンダー)」。初出のインパクトもさることながら、その後は永井豪先生の『ハレンチ学園』や『けっこう仮面』とのコラボなどでも話題を集め続けており、今年2026年5月20日(水)にはついに再生産も行われました! このアイテムは1/12スケールなので可動フィギュアとの相性もよく、いわゆる「オモ写」のアクセサリーとしても愛されています。
本記事では、そんな魅惑の「ブックベンダー」の臨場感をさらにマシマシにするべく、ディテールアップとともに、国道沿いで見たことのある気がする専用ベースも自作してみました! 手軽な100均アイテムを活用しつつ、エアブラシなしで仕上げていますので、モデリングの参考になれば幸いです!
▲こちらは「レトロ自販機(ブックベンダー)」を塗装して仕上げた状態の完成見本写真。デフォルトのこのままでも素晴らしい再現度ですが、さらなるリアリティを獲得するべく、手を加えてみました!
▲そして、完成したものがこちら!
▲順に解説をしていきます。まずは販売機本体。成形色が非常に美しいため、基本塗装はナシ(銀色のフチ部分や釣銭取り出し口などは塗っています)。成形色を活かしています。
▲やや下からのアングル。なお、今回の記事をつくるにあたり実機を取材してきたのですが、稼働している同型機はきっちりと管理されているものが多く、ここまで汚れているものは少なかったです。ただ、そこは模型的な「見映え」ということでご勘弁を……。
▲汚れは基本的にエナメル塗料で描きこんでいます。
▲逆サイド。側面上方の、汚れを含んだ埃が流れたような表現には、タミヤの「スミ入れ塗料(グレイ)」を使用。
▲実機の販売機前面パネルは白く粉を吹いたように退色していることが多かったので、成形色の上にGSIクレオスの「Mr.ウェザリングカラー ホワイトダスト」をスポンジでポンポンと置いてみました。
▲後ろ側。のちほど解説しますが、下側には電飾のケーブルを出すための穴をあけています。
▲細かい部分を見ていきます。ディスプレイ部分の透明板はクリアパーツで再現されていますが、目の細かい紙ヤスリをあてて軽く透明度を落としています。
▲ディスプレイ部分に並ぶ雑誌は、元々このキットに付属している紙製のもの。パッケージのフラップ部分に印刷されているものを、切り取って使います。
▲そのままでもリアルなのですが、今回はより「らしさ」を強調するべく、ランナーが入っているビニ……透明な袋を切り出して、一冊ずつ包んでみました。
▲ディスプレイラック部分には、伸ばしランナーで雑誌落下防止用の柵を追加しています。
▲付属シール。ブックベンダーのにぎやかさを高めてくれるシール類とともに、販売機前面フチ部分用のラインシールなども収録されています。
▲さらににぎやかな販売機にするべく、作例では追加マーキングを自作。といっても、Photoshopで製作したものをカラーコピーで出力し、裏面に両面テープを貼っただけです。フォントに「ねえだろ!」というくらい長体をかけると「らしく」なります。
▲下部の雑誌取り出し口付近は販売機の一丁目一番地。筆やスポンジを駆使しつつ、派手目にエナメル塗料で汚れを描きこんでいます。
▲錆表現も見せ場のひとつ。錆びていない部分との境界線の塗料が浮いて盛り上がった部分は、実際にプラ本体にカッターの刃を入れ、めくるように持ち上げています。錆部分の塗装にはガイアノーツの「ガイアエナメルカラー 赤サビ」を使用。ところどころにGSIクレオス「Mr.ウェザリングカラー マルチブラック」でシミをつけています。
▲上面の天板と、底面の台座&脚は100均のプラ板&ランナーで自作。実機に据えられていることが多く、作例で再現したかった部分のひとつです。埃が濡れたり乾いたりを繰り返してできた「まだら」のような汚れは、前述のタミヤ「スミ入れ塗料(グレイ)」をここでも塗り、溶剤を含んだティッシュで叩くように落とすことで表現しています。
▲側面はスペースがあって寂しかったので、「こういうところに貼ってありそう」な架空のポスターを自作。これも「Mr.ウェザリングカラー ホワイトダスト」を中心に塗り重ね、くたびれた感じを出しています。
▲そしてさらに、今回は100均のLEDテープライトを用いて電飾を追加しています。帯状にLEDライトが並んでおり、好きな長さに切って使うことができる便利な商品です。帯の裏面はテープになっているので、取り付けも簡単!
▲というわけで、光るぞ、コイツ!
▲押ボタンの発光にも注目です。
▲なお、成形色活かしの場合は光が透けやすいので、パネルの裏面は黒などで塗りつぶすようにしましょう。
▲LEDテープライトを2本使って、下側にも照明を追加。ディスプレイラック部分の底面に穴をあけ、そこから光がもれるようにしています。
▲押ボタン部分の発光には、光ファイバーケーブルを使用。片方の断面に光を当てるともう片方の断面も光る性質を利用して、LEDテープライトを光源に光らせています。小さな部分の発光表現に便利な方法です。