「そうじゃなくてね」とあなたは喋り出す。
カラスが鳴く。もうすっかり日は落ちていた。
薄暗い公園の中、あなたはヒョンジンの方を振りむき、悲しそうに笑った。
この話はヒョンジンが入るずっと前のことだし、彼の預かり知らぬところではあった。
それでも…。…あなただって最初から完璧だったわけじゃない。
そんな当たり前のことなのに、すっかり頭から抜け落ちてた。
「まあでもオッパはまだまだダンス下手くそだからな〜万一負けたらどうしよう〜練習室で問題起こしたばっかだし…クビかなあ」とあなたはニヤニヤしながら言った。
本気で言ってるわけじゃない。
はっぱをかけてるのだとヒョンジンでもわかった。
あなたがヒョンジンに手を差し出す。
目と目がかち合い、にっと笑う。
あなたのこの顔はすごく安心した。だって自信がある時にする顔だ。
数ヶ月の付き合いだけど、それくらいはわかる。
ずっとあなたの練習風景を見てきた。
憧れてた。
ああなりたいと思った。
自分も強くなりたいと思った。…あなたのようにと。
あなたがヒョンジンの頭をポンポンと叩く。
こうして、ここに小さなタッグが出来上がった。
カラン、と誰かのグラスが鳴る。氷が崩れた音だった。
首を傾げるスンミンに、バンチャンが優しく笑いかける。
諦めが含まれたような、そういう笑み。
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お待たせしました!
久しぶりの更新です💦💦
(コメントお待ちしております💖)
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。