阪神・高橋遥人 球団初!開幕から無傷の先発8連勝 快挙の支えは愛妻がつくる栄養たっぷりの朝食
◇交流戦 阪神6―3オリックス(2026年6月13日 京セラドーム) 阪神は13日のオリックス戦(京セラドーム大阪)を6―3で制し、連敗を4で止めた。先発・高橋遥人投手(30)が6回7安打3失点(自責点2)と粘りの投球を展開し、リーグトップの8勝目を挙げた。開幕から無傷の先発8連勝は、2リーグ制以降では球団初の快挙となった。今季4度目の連敗ストッパーも担った頼もしき背番号29。オリックス戦初登板で、苦しみながらも勝利をつかみ取った。 【写真あり】阪神・高橋遥人 5月度月間MVP 佐藤輝明とともに同一チームの2カ月連続受賞は史上初めて 白星をつかんでも表情は晴れない。先発・高橋は6回を投げ、3失点(自責点2)。クオリティースタート(6回以上、自責3以下)で、先発の役割は果たした。それでも左腕は開口一番、3連打を浴びるなど3点を失った6回を悔やんだ。 「力不足だなって痛感させられた試合でした。ランナーが出て劣勢になった時に、それを覆せる実力がないから、ああなるんだなって思ったっすね」 走者を背負いながらも、5回までは無失点投球を展開した。試練が訪れたのは、4―0の6回だった。連打を浴びて無死一、二塁とされ、西川に左中間への適時二塁打を献上。1死二、三塁からは宗にも右前への適時打を浴びた。この回は坂本の二塁悪送球もあり、一気に3点を失った。 初回にはアクシデントにも見舞われた。1死から山中の投手強襲打が右手首に直撃。それでもベンチに下がって治療を施すと、すぐにマウンドに戻って力強く続投した。試合後も「大丈夫です」と、言い訳にしなかった。本来の投球ではなく、防御率は今季初めて1点台(1・07)に乗ったが、最大の目的である勝利に向かって突き進んでみせた。 リーグトップの8勝目で、今季4度目となる連敗ストッパーも担った。これで2リーグ制以降では球団初の開幕から無傷の8連勝。シーズン登板10試合目での8勝も、2リーグ制以降の球団では89年キーオ、22年青柳に並ぶ3人目のハイペースとなった。試合後には「成績で言ったらそうですけど、今日は(自分自身は)無傷ではなかった。もっと皮膚を強くする、みたいな。(打球直撃で体が)傷ついたんで、しっかり…」と独自ワールド全開で振り返った。 快進撃を支えているのは、毎朝欠かさずに続けるルーティンだ。朝食は決まって、卵かけご飯と納豆。愛妻が用意してくれるお決まりのセットを平らげてから、球場へ向かうのが日課となった。 「好きだから。納豆と卵は食べたいから、ずっとあるようにしてもらっている。一瞬で食べられるし、流し込めるし、腹にたまるし…って感じです」 手早く食べられて、かつ栄養も豊富な朝食で常にベストな状態を整え、練習へ。日々の積み重ねがマウンドでの力強さ、そして粘りにつながっている。 (山手 あかり) ○…高橋(神)の開幕から無傷の8連勝は、24年に東(D)がすべて先発で開幕8連勝して以来2年ぶり。阪神投手では10年能見篤史の8連勝以来16年ぶりだが、能見は7勝目が救援勝利。すべて先発では03年ムーアの7連勝を抜いて、2リーグ制以降のチーム単独最長となった。なお、1リーグ時代を含む開幕先発連勝の球団最長は、37年秋の御園生崇男11連勝。 ○…高橋はオリックス戦初登板。通算9チーム目の対戦で、勝利はソフトバンク戦を除く8チーム目になるが、カード初対戦勝利はプロ初登板の18年4月11日、広島戦で先発勝利して以来8年ぶり2チーム目。この間7チームとの初対戦は0勝4敗だった。