Stray Kidsはお喋りしながらスタジオに向かう。初ステージなので、少し緊張しながらキョロキョロと周りを見、時折スタッフさんに挨拶する。
「緊張するね」とか言いつつ、お互いに手を握ったりマネージャーに軽く流れを確認したりした。
廊下の壁にかかっているテレビに、リハーサル中のあなたが映し出される。
今回あなたはカムバということで新曲を歌っている。タイトルは【LOOK】。
女性バックダンサー4名。男性バックダンサー4名を従え、17とは思えないパフォーマンスを堂々としている。
口々にそんなことを話し合い、Stray Kidsはスタジオへと向かった。
観覧席に大きく手を振りながら、あなたはイヤモニを片方取り、MCのいるステージに小走りで戻る。
打ち合わせ通り、パフォーマンスを終えたあなたに合流する形でStray Kidsがステージに上がる。
MCがニコニコしながらカンペを捲り、次のコーナーへと移る。
あなたの見よう見まねでStray Kidsもハンドサインをする。
あなたは楽しそうに笑っている。
カウンターである。
あなたはバンチャンには「おめでとう!」と簡潔に送っただけだったのだ。
それが裏では仕事にならないほど号泣してたなんて恥ずかしすぎる。
あなたは逃げ出したいほど恥ずかしかったがまさか生放送で逃げるわけにもいかず、両手で顔を覆う。
覆っていた顔を上げ、耳まで真っ赤にしたあなたがポツポツと語り始める。
あなたがMCを急かす。
そんなあなたをくすくす笑いながらMCは再びカンペを捲り、Stray Kidsの垂れ込みを話し出す。
あなたは驚いた顔でリノの方をパッと見る。
本当にびっくりした。いつも興味がないようだしクールだから、てっきり私のことなんて知らないんだとばかり思ってた。
突然の暴露にやられたリノは「くうう…」と言いながら悶えている。
フィリックスは照れ臭そうに頭をかいていた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!