愛媛県内の昨年出生数205人減の6800人、若者の流出続く…「結婚から子育てまでの切れ目ない支援と柔軟な働き方も大切」
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2025年の愛媛県内の出生数は6800人となり、前年比で205人減った。10年以降では過去最低で、人口減が進む現状が改めて数字で示された。県は出会いや結婚、出産で若者を後押しし、人口減対策を急ぐ。
厚生労働省が2月に発表した人口動態統計(速報値)で明らかになった。出生数の減少が続く要因の一つは若者の流出だ。進学や就職を機に都市圏へ転出してしまうため、婚姻数そのものが減り、少子化につながっている。25年の県内の婚姻数は4214件だったが、22年(4550件)より300件以上減った。
こうした状況を受け、県は「人口減少対策推進本部会議」を設置。今年1月、現在約125万人の人口は、転出超過などがこのまま続くと、60年には65万5850人にまで減少すると公表した。22年時点では推計78万3547人だったが、コロナ禍後に東京一極集中の流れが再び加速し、約13万人も下振れした。
県は新たな目標として、15~64歳の「生産年齢人口」が、65歳以上の高齢者を上回る状態の維持を掲げる。これが逆転すると、働き手の減少を招き、県内経済や暮らしの活力低下につながるからだ。
ただし、目標を達成するには、4444人(24年)だった転出超過を段階的に半減させ、合計特殊出生率を可能な限り希望出生率(1・50)に近づけることが条件となる。50年時点で両方が達成できれば、60年の人口が71万4141人になると推定している。
26年度県予算などでは人口減対策として約52億円を充てる。学生のUターン就職を支援し、不妊治療費を補助するほか、産婦人科などの
県の担当者は「結婚から子育てまでの切れ目ない支援だけでなく、男性が育児休暇を取得するなど、柔軟な働き方も大切になってきている。若者視点の対策に力を入れたい」としている。
(黒岩美緒)