AIで病院の請求書を偽造…長崎県の職員(27)が詐欺の疑いで書類送検、元交際相手の女性から現金
生成人工知能(AI)を悪用して病院の請求書を偽造するなどし、元交際相手から治療費名目の計21万円をだまし取ったとして、長崎県職員の男性が詐欺の疑いで昨年書類送検されていたことが12日、明らかになった。実際に足首を負傷していたが、病院を受診した事実はないという。昨年12月に不起訴処分となった。 県が12日に記者会見して発表した。この職員は福祉保健部の関係機関に勤める男性(27)。同日付で減給6カ月(10分の1)の懲戒処分とした。 借金があった職員は昨年5~6月、元交際相手の女性に「けがの治療のため」とうそを伝えて金を計4回受け取った。このうち1回は、生成AIで偽造した請求書を紙に印刷して相手に示し、14万円を詐取。請求書には実在する病院名のほか、エックス線検査代や手術代といった明細も記されていたという。 女性の家族が被害届を出し、県警が任意で捜査。職員はだまし取った21万円を借金返済などに充てたが、昨年6月末には全額を女性に返したという。 県はこのほか、県央振興局の男性職員(56)が2024年3月、X(旧ツイッター)で知り合った人物に自身の銀行口座番号やインターネットバンキングのパスワードを伝えたとして、犯罪収益移転防止法違反の疑いで書類送検されたと発表。昨年10月に長崎地検が不起訴処分にしたという。県は今月12日付で、この職員を減給6カ月(10分の1)の懲戒処分とした。 職員は「銀行のキャッシュカードを作ると毎日5千円の報酬がもらえる」と持ちかけられていた。不正に譲渡された口座は犯罪収益の入金に使われるケースがあり、県は「闇バイト」に当たる可能性があるとの認識を示した。職員は違法性を認識していなかったと説明し、結果的に口座が犯罪に使われることはなく、本人も報酬を受け取らなかったという。