生きたがり
ペンギンです。
先週に引き続き、うっかり登録してしまったNetflixに時間を吸い取られています。
随分前に一度、いや四度は通しで観ていた『地面師たち』を再度視聴。
今観ても全然新鮮に面白い。
一応軽く解説すると、このドラマは10年くらい前に日本で実際に起こった、とある詐欺グループによる不動産詐欺事件を題材にしたものです。
ドラマなのでエッセンスはだいぶ盛られていますが、「超一流企業が」「詐欺グループの罠にハマり」「なりすましたニセの地主から土地を買ったと思い込んで」「数十億円規模のカネを騙し取られる」という骨子は、全く現実そのままです。
この詐欺グループはいわゆる「地面師」と呼ばれる集団で、不動産や法律の知識・技術に長けた悪人たちが手練手管を弄してプロを騙しおおせるというところが実際の事件でも大きくフォーカスされました。ドラマでも、知能犯かつ職能がしっかり分担されたプロフェッショナル集団である様子が、非常にスタイリッシュに描かれています。
更に主犯格のハリソン山中(豊川悦司)の、殺人衝動的なものを含んだ異常性が物語後半につれて強くなっていき、ただの詐欺事件にとどまらない緊迫感とバイオレンスさも漂う構成となっています。
また、騙される側が超一流企業で出世レースに勤しむ「ザ・サラリーマン」であり、社内政治の醜さ・奇妙さもしっかりめに描かれています。
オーシャンズ11×島耕作×シリアルキラー物、の美味しいところを全部載せしたようなドラマです。
そのため視点が色々とブレやすく、観終わったあとの感想がうまく整理しがたいところも、ここまでこのドラマが流行ったひとつの要因なのかもしれません。
個人的には、このドラマは「生きたがり」の話だと思っています。
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