ロッテ、2夜連続のサヨナラ勝ちで借金完済 ヒーロー山本大斗は「記事を見て…」
(日本生命セ・パ交流戦、ロッテ3x-2DeNA、1回戦、ロッテ1勝、12日、ZOZOマリン)最大9あった借金をついに完済した。2-2の九回2死二、三塁から途中出場の山本大斗外野手(23)がサヨナラ右前打。2夜連続で劇勝したチームは4月4日以来の勝率5割復帰となった。 【写真】松井稼頭央臨時コーチの話を聞くロッテ・山本大斗 試合を決めたのは苦しみ続ける若き大砲だった。山本は昨季、107試合に出場し、11本塁打と今後のブレークへの足掛かりとなるシーズンだったが今季は開幕から思うように結果を残せず、打率1割台に低迷。スタメンからは遠ざかり、試合終盤に守備固めで出場して1回打席に立てるかどうかという起用が続いていた。 この日も八回の守備から出場し、回ってきたチャンスだった。 「正直、めっちゃ緊張してたんですけど、やっぱり熱くなっちゃうと僕は大体打てないんで。めっちゃ冷静になって、普段やってることだけを考えてあの打席は立ちました」 自身を客観視して冷静に待った。前日にサブロー監督(50)から助言を受けた「反動を使って打つな」という言葉も頭に置いて、「多分、体を振っちゃうなと思ったんで。コンパクトに目線を上げて待っていました」と右方向への意識を持ちながら、DeNA5番手の宮城が投じた1ボールからの153キロ直球を狙い打った。 前日11日の中日戦では佐藤都志也捕手(28)が延長十回にサヨナラ右前打。打席の前に指揮官から「初球の甘い真っすぐを見逃して次のボール球を振る悪いパターンや。初球からガンガン行け!」とアドバイスを受けてファーストストライクをフルスイングして殊勲打につなげていた。 お立ち台で山本は「記事を見たんですけど、サブローさんが『初球からガンガン行け』と。ボール球は振らずに、初球のストライク、打ってやリました!」と声を張り上げた。 サブロー監督は「本当ならライトのスタメンで出ていないといけない選手。でも、そんなにプロ野球は甘くない。1軍の壁にぶち当たってもがいて、もがいて、結果が出ない。でも、こういうところでちゃんとヒットを打てたっていうのは彼も嬉しいですし、僕も嬉しい」と喜んだ。 指揮官の掲げる「真っすぐを強いスイングで弾く」という方針を体現できるスラッガーの覚醒は、勝率5割からの上積みに欠かせない。