「松井さんのおかげで勝てた」自民総裁選、高市氏秘書から小泉氏批評動画で謝意 衆院選でも「ネガキャン」証言、「世論操作の一環だ」「全て無償」作成者を駆り立てた動機とは…
高市早苗首相が3度目の挑戦で勝利した2025年の自民党総裁選。IT会社代表の松井健氏(33)は、共同通信のオンライン取材に、高市氏の秘書から交流サイト(SNS)戦略について相談され、ライバルの小泉進次郎防衛相をネガティブに取り上げた動画の作成を提案したと証言した。 【写真】「安倍晋三元首相は、わずかな笑みを残したまま崩れ落ちた」「晋ちゃん、晋ちゃん!」火薬のような臭いの中で飛び交う怒号、血だまりで…22年
松井氏は先の衆院選でも「動画作成を通じて高市氏を含む与野党候補計20人を支援した」と証言。高市氏の事務所はこうした主張を全面否定しているが、松井氏側は、秘書の携帯電話から送られたメッセージなどを保存していた。 「政治家を中傷した」との批判に対し、松井氏は「法令違反はなく、欧米では当たり前に行われている『世論操作』の一環だ」と、正当性を主張している。 *記事や写真の一部について、事実関係に疑義が生じたため、訂正・削除しました。(共同通信=中傷動画取材班) ▽実務経験ゼロ、客寄せパンダ… 共同通信は1日、東京都内にある松井氏の顧問弁護士事務所で、弁護士同席の下、海外にいる松井氏から、政治に関心を持ったきっかけや、総裁選での動画作成の経緯、松井氏が開発責任者を務めた暗号資産(仮想通貨)「SANAE TOKEN(サナエトークン)」が事業中止に至った理由などを聞いた。 また、松井氏が秘書とやりとりした携帯電話のメッセージの提供を受け、電話番号を秘書本人のものと確認した。 松井氏によると、首相の地元事務所で所長を務める秘書を知人に紹介され、総裁選告示3日後の2025年9月25日、SNS戦略に関するオンライン会議を開催した。
「小泉氏が圧倒的にリードしている。逆転するにはどうすればいいか」 秘書からこう相談され、松井氏は「ネガティブな動画が効果的」と提案した。ポジティブな動画よりも感情に訴えやすく、短期間で結果を出すために効果的だという考えからだ。 当時、複数の報道機関が議員票を中心に小泉氏優勢と伝えていた。 松井氏は、高市氏と小泉氏の一騎打ちを想定していたが、秘書から「林芳正氏も警戒が必要だ」と伝えられ、動画作成の対象に加えた。 共同通信は松井氏側から、小泉氏を取り上げた動画の提供を受けた。 「彼をかつぐグローバル資本はあなたを簡単にクビにし、会社の利益を海外へ吸い上げる気です」 「彼を取り巻く過激な環境団体がガソリン車の強引な排除と異常な炭素増税を画策中です。実現すれば電気代は今の倍に跳ね上がり、地方の生活は完全に崩壊します」 小泉氏の写真やイメージカット数枚とともに、視聴者の不安をあおるナレーションが流れる。「世襲の操り人形」「実務経験ゼロ」「客寄せパンダ」…。