生活保護を受給しながらVTuber活動を続ける配信者に批判が殺到。しかし過去には自立できた成功事例も #エキスパートトピ
闘病VTuberとして活動している犬野はるさんが3月24日、生活保護費の受給額調整の関係で、収益の一部を停止することをXで発表(現在は削除済み)しました。
停止するのは収入として不安定な動画とライブ配信の広告、スーパーチャットなどで、安定的な収入となるメンバーシップは残すというかたちでしたが、「収入があるのに止めて生活保護を延長するのか!」といった批判が殺到。
炎上する事態となり、同日、犬野はるさんは謝罪を投稿(同削除済み)。なお、それによると収益調整はケースワーカーさんとの相談の結果だということです。
ココがポイント
VTuber「犬野はる」さんが、生活保護需給の関係でメンバーシップのプランを変更したことが話題になる
出典:Togetter (トゥギャッター) 2026/3/24(火)
コンテンツ収益で生活保護からの脱却を目指しているのがVTuber「なまほしちゃん」として活動する加藤里香さん
出典:日刊SPA! 2021/10/24(日)
元生活保護受給系Vtuberのなまほしちゃんです。Vtuber活動で脱生活保護しました!
出典:YouTube
エキスパートの補足・見解
生活保護を受給しながらVTuberとして活動することに違和感を覚える方はいるかもしれません。しかし、心身の状況によって通常の就労が難しい場合、コンテンツ制作を通じて自立を目指すことは制度上も認められています。
ココがポイントでも取り上げていますが、実際にVTuber活動をきっかけに生活保護から脱却した事例としては「なまほしちゃん」が知られています。
今回の件では、犬野はるさんの発信の仕方が批判を招いた面はあります。しかし、ケースワーカーとの相談のうえで行われた対応であり、Xの情報だけでは不正受給とは断定しがたいと思います。
ここで考えたいのは、批判が止まず活動そのものが続けられなくなれば、自立の手段を失い、かえって生活保護から抜け出せなくなる人間がひとり生まれるだけという点です。批判する側にとっても、それは望む結果ではないでしょう。
生活保護関係の話題は、SNSでは荒れやすいです。視聴者に対して誠実でありたいがために正直に伝えたのでしょうが、受給者側もこうしたデリケートな情報は公にしない方が、結果的に自分と制度の両方を守ることにつながると考えます。