【富士24時間】TKRI、逆転で連覇達成 「DAISUKE選手の頑張りでリードを築けました」ぬれた路面を晴れ用タイヤで必死走【スーパー耐久第3戦】
スーパー耐久第3戦「富士24時間」は7日午後3時、静岡県の富士スピードウェイでゴールを迎えた。白熱した総合優勝争いは終盤に逆転したTKRIのDAISUKE/片岡龍也/中山友貴/元嶋佑弥組(メルセデスAMG)が793周を走り抜き、昨年に続き24時間の連覇を飾った。スピード的には今季初戦だったGTネットの大八木龍一郎/坂口夏月/木村偉織/徳弁広平/藤波清斗組(日産GT―R)に分があったものの、散発的に降った雨を味方につけた。 プロ枠のBドライバーを務めた片岡は「速さを追い求めるより、最終的な順位がどこになろうとも、確実に決めたことをやり抜こうと思いました」と力を込めた。スタート前に決めたドライバーの走行順などは変えず、自分たちの戦略を貫いたことで勝利を呼び込めたという。チームは連覇ながら、自身はルーキー時代を含めて富士24時間を4連覇。豊富な経験が生きた。 勝因はゴールまで5時間を切った午前10時過ぎに、路面がぬれてきた中でアマチュア枠のDAISUKEが晴れ用タイヤで踏ん張ったことが大きかったという。「ちょっとヒヤッとした場面もありましたが、DAISUKE選手の頑張りでリードを築けました」と分析。ピットインのタイミングもあったが、トップを争っていたGTネットが雨用タイヤに交換。コンディション的には難しい走行を強いられたが、晴れ用タイヤで予定周回を走り切ったことで1周以上の差を築けた。 殊勲のDAISUKEは「ピットから晴れ用タイヤでと言われ『あっ怖い、止まれるのか』と思いました。でも、エンジニアさんから路面状況やライバルのタイムも詳細に伝えていただき、踏ん張れました」とヒヤヒヤの瞬間を振り返る。晴れ用タイヤで本格的にぬれた路面を走るのは初めてだったが、チームの支えで乗り切った。「皆さんに助けられてこそ。スーパー耐久の雰囲気は特別です」とうれしそうに話した。 GTネットの藤波は「自分たちがやれることはやり切った。運がなかっただけ。仕方ありません」と悔しさをにじませた。圧倒的な速さでポールポジションを獲得し、朝にはトップに立ったものの、レースの流れをつかめなかった。 STZクラスは埼玉グリーンブレイブ(トヨタGRスープラ)が先着したが、タイム加算のペナルティーを受けてチームゼロワン(日産Z)が昨年に続いてクラス連覇(総合7位)。ST1は総合10位のD'ステーション(ポルシェ992)、STQは同16位のチームSDA(スバルHPXバージョンⅡ)、ST2は同18位のエンドレススポーツ(トヨタGRヤリス)、ST―TCRは同23位のBRP(セアト・クプラ)、ST3は同25位のトレーシーRCIT(レクサスRC350)、ST4は同26位のトレーシー(トヨタGR86)、ST5Rは同33位の村上モータース(マツダ・ロードスター)、ST5Fは同39位のサカエモータースポーツ(ホンダ・フィット)がクラス優勝した。 今大会には3日間でのべ6万4900人の観客が訪れた。昨年比121・3%で過去最高を記録した。
中日スポーツ