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「具材の多さ」から「体験価値」へ。おにぎり市場に押し寄せる第3世代の波 #エキスパートトピ

外食ビジネスアナリスト
写真:イメージマート

おにぎり市場が新たな段階に入りつつあります。近年は、具材がはみ出るような専門店が人気を集め、おにぎりブームをけん引してきました。

一方で最近は、ロイヤルホールディングスのおにぎり天どん専門店「おにどん」や、マリノの焼きむすび専門店「ごちそう焼むすび おにまる」など、調理工程そのものを価値として打ち出す動きも見られます。単におにぎりを販売するのではなく、「揚げたて」「焼きたて」「にぎりたて」を目の前で提供するスタイルです。

おにぎりは今、手軽な軽食から、できたてを楽しむ外食へと進化しようとしています。

ココがポイント

拡大続ける”おにぎり”市場 参入障壁が低く専門店の店舗数は5年半で1000店以上増
出典:FNNプライムオンライン 2025/7/11(金)

おにどんは、てんやの天丼を「天むすのスタイル」に進化させた専門店
出典:Impress Watch 2026/6/10(水)

目の前で天ぷらを揚げるライブ感とともに、「揚げたて・にぎりたて」の新しい形の天むすをクイックに提供
出典:流通ニュース 2026/6/10(水)

イタリアンの「ピッツェリアマリノ」がおにぎり専門店オープン その名も“ごちそう焼きむすび”の実力とは

エキスパートの補足・見解

おにぎりの進化は、大きく3つの世代に分けて考えることができそうです。

第1世代は、コンビニや駅ナカを中心とした手軽なおにぎりです。日常の食事や間食として定着してきました。

第2世代は、東京・大塚の人気店「ぼんご」に代表される専門店型です。注文を受けてから目の前で握り、具材をたっぷり詰め込むスタイルが話題となり、コロナ禍以降、同店を思わせる専門店も増えました。

ただ、おにぎり専門店は急増した一方で、米価格の高騰もあり、単に具材の多さだけで勝負することは難しくなりつつあります。コンビニのおにぎりも価格が上がる中で、専門店にはより高い付加価値の提案が求められています。

そこで存在感を高めているのが第3世代です。マリノの「ごちそう焼むすび おにまる」は焼き上げる工程を見せ、ロイヤルホールディングスの「おにどん」は天ぷらを揚げてから天むすとして提供します。

第2世代が「握るライブ感」だとすれば、第3世代は焼く、揚げるまで含めたライブ感です。効率だけを考えれば負担になりますが、その手間が「できたて感」や「ライブ感」となり、来店理由を生み出しています。おにぎり市場は今、具材の競争から、体験価値の競争へと移り始めています。

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外食ビジネスアナリスト

外食ビジネスアナリストとして、外食産業を中心に、企業戦略、DX、業界構造の分析と取材を行っている。2019年7月より「月刊飲食店経営」副編集長を務め、2021年12月には著書『外食業DX』を出版。現場取材で得た一次情報と、経営者視点を掛け合わせた独自の分析を強みとする。これまでにインタビューした経営者は外食関連だけでも500名近くに及ぶ。 「ガイアの夜明け」「ワールドビジネスサテライト」「情報7daysニュースキャスター」などの番組出演や、業界向けセミナーの講師経験も多数。企業のビジョンや方針発表書の言語化支援、導入事例コンテンツの制作など、情報発信の戦略パートナーとしても活動している。

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