福岡の「粕屋久山線」一部区間が開通 延長620mの新ルートが誕生
多々良川をまたぐ新たな連絡路 渋滞緩和に期待
2026年5月23日の午前2時、福岡県の交通アクセスを向上させる道路が開通しました。 【画像】「粕屋久山線」広田交差点から土井交差点が開通 詳細を画像で見る
新たに通行可能となったのは、都市計画道路「粕屋久山線」の一部となる延長620mの区間です。 この道路は、粕屋町大字戸原を通る国道201号から、新幹線の高架が走る福岡市東区土井までを真っ直ぐに結んでいます。「福岡東環状線」の一部を構成します。 福岡県と福岡市が共同で事業を進めてきた路線であり、粕屋町側から福岡市を経由して久山町方面へ向かう際の重要なアクセス路として位置づけられています。
先月開通した620mのうち、粕屋町側の370mを福岡県が、福岡市側の250mを福岡市がそれぞれ担当しました。 事業期間としては県側が2013年から、市側は2014年からと、長期間にわたって着実に整備が進められてきたプロジェクトです。計画された道路の幅は25mと広く、ゆとりのある空間が確保されています。 この新設区間における最大の構造物が、多々良川を横断するために架けられた「広田橋」です。橋の長さは102.5mにおよび、2017年度から2025年度まで建設工事を実施。 新しい橋梁が完成したことで、川で隔てられていた二つの地域が直接結ばれることになりました。 新区間の開通には、周辺地域における交通課題の解決という大きな目的があります。 これまで、国道201号の広田交差点付近から主要地方道の福岡直方線へ向かうには、特定のルートに車両が集中しやすい環境にありました。 しかし、今回の開通によって、広田交差点から福岡直方線の土井(烏田)交差点まで直接アクセスすることが可能に。 新たな選択肢が生まれたことで、既存の道路に集中していた交通が適切に分散され、周辺道路の交通混雑が緩和されると見込まれています。 620mという距離の開通区間ではありますが、川を越えて国道と主要地方道を直結させた効果は大きく、粕屋町と福岡市、さらにはその先の周辺地域との連携を強化する役割を担うことになります。 なお、今後も注目を集めていくのが、広田交差点から南側の整備です。 現在、同じく福岡東環状線に指定されている区間では、新たな交通網の強化に向けた動きが進んでいます。 広田交差点から南下した先にある内橋交差点から扇橋交差点に至る約1.0kmの区間については、福岡東環状線の「粕屋2工区」として国土交通省の事業に採択され、整備が進められる計画となっています。 この区間が完成すれば、現道の主要渋滞箇所である長者原交差点の交通が分散され、九州道 福岡ICや福岡空港へのアクセスがさらに向上することが期待されています。 今回開通した広田橋の区間を皮切りに、福岡東部の交通ネットワークが今後どのように発展していくのか、引き続き動向が注目されます。
くるまのニュース編集部