森保ジャパン、初戦へ選手の状態は前回大会よりも上… 直前の対外試合“封印”は負傷リスクを避ける狙いも、コンディション重視は自信の表れか
◇記者コラム「目撃者」 3年半前のW杯カタール大会はメンバー発表後にDF中山雄太がリーグ戦で右足アキレス腱(けん)断裂の大けがでW杯を欠場した。MF遠藤航は脳振とう、守田英正も左ふくらはぎの違和感で合流から別メニュー調整が続いた。DF冨安健洋も右太もも痛でなかなかフルメニューをこなせず、MF田中碧も右膝の負傷から復帰途上だった。 【写真】サッカー日本代表 ”海賊王”になる男と”W杯王”を目指すチームの共演 これほどまでに前回大会は万全ではない選手たちが目立った。対して今回。攻撃の核となるMF三笘薫、MF南野拓実の負傷による選外というショッキングが出来事はあったが、明らかな「けが持ち」は今のところ主将の遠藤航くらい。5月に右鎖骨を骨折したMF鈴木唯人はU―19(19歳以下)日本代表との練習試合で7日に実戦復帰し、度重なる負傷で状態が安定しなかったDF冨安のコンディションも鋭い上昇カーブを描く。 前回と比べると、事前合宿から1次リーグ初戦に向かう過程は順調そうに見える。森保一監督はメキシコ・モンテレイでの事前合宿を締めくくるU―19日本代表との練習試合を終え、「可能な選手は全員プレーできた」と成果を口にした。 カタール大会は初戦の1週間ほど前にカナダとの国際親善試合を戦った。それ以前も2014年ブラジル大会直前はザンビア、18年ロシア大会はパラグアイと戦って初戦に向かった。今回、本大会前最後の対外試合は5月末に行われた壮行試合のアイスランド戦。過去を振り返ると、1次リーグ初戦のオランダ戦まで約2週間空くのは異例といえる。 負傷リスクを回避し、併せて情報漏れも防ぐ。「仮想敵」との手習いよりも、けがなく選手のコンディションを上向かせることを重視した。状態さえ万全ならば強豪相手にも十分に戦える。過去にない臨戦過程からも、積み上がってきたチーム力への指揮官の自信がうかがえた。(唐沢裕亮)
中日スポーツ