タモリ「バカ丸出し」

この記事をシェアする

タモリ(左)と佐藤茉那アナウンサー©NHK

タレント、タモリ(80)が6日放送のNHK「ブラタモリ」(土曜後7・30)に出演。旅のパートナーを務める佐藤茉那アナウンサーと京都府宇治市の世界遺産、平等院鳳凰堂を訪れた。

鳳凰堂は平安時代中期の1053年に父・藤原道長とともに藤原氏の全盛を築いた関白藤原頼道が建立した。平安時代最高の仏師、定朝の手による本尊、阿弥陀如来坐像を安置する「中堂」、その左右の「翼廊」、中堂の後ろにある「尾廊」からなる。中堂は10円硬貨の表側の絵柄として有名。年間100万人以上の観光客が訪れる。この壮麗な建物を模して奥州藤原氏三代秀衡が、浄土庭園の最高傑作といわれる無量院跡を建立したことも知られている。

10円硬貨についてタモリが「子どものころ1日のお小遣い、これ1枚。釣り道具セット5円、まずそれを買って、あとこんな大きなアメ、1円なんですよ。子どもながら、こんな大きくて(口の中が)こんな膨れてこうしながら何買おうかな~。バカ丸出し。そういえばすごくなじみ深いんだな、鳳凰堂は」と苦笑すると、佐藤アナは「思い出の1枚ですね」とフォローしていた。

「極楽いぶかしくば(疑わしければ)宇治の御寺をうやまへ(詣でなさい)」

平安時代の史書「扶桑略記」の中に、平等院はこう記されている。日々の苦しい生活で極楽浄土に懐疑的になった後世の庶民にとって、同院は強烈な信仰心を呼び起こす不思議な力があった。

藤原頼通が寺院建立を発願した当時は疫病や飢饉など混沌が社会を覆い、仏の教えが廃れる末法の到来に人々は恐怖した。貴族たちは浄土のさまを思い浮かべる観想念仏にのめり込み、阿弥陀如来が住む極楽浄土への往生を切に願った。その極楽をこの世に“再現”したのが鳳凰堂だった。

巨大な伽藍でなく、美しさに重点を置いた建築様式は、平安貴族を代表する藤原氏の理念を表現している。重々しさとは無縁の建物でありながら、浄土信仰への篤い思いが根底に流れる。個人が建立した寺院としては比類ない美が息づく。源平の争乱以後も、鳳凰堂は幾多の戦火を奇跡的に逃れた。

佐藤アナは神奈川県出身で2020年にNHKに入局。初任地の熊本局、広島局を経て今春から東京アナウンス室勤務となり、「NHKニュースおはよう日本」平日5時台のキャスターを務めている。趣味はショッピング、特技はバトントワリング。好きな食べ物は魚介類、おにぎり、ところてん。

■世界遺産 貴重な遺跡や生態系などを人類共通の財産として後世に伝えるため、世界遺産条約に基づきユネスコが登録する。文化、自然、複合の3種類があり、諮問機関が現地調査などを経て可否を勧告する。勧告には①登録②追加情報の提出を求める「情報照会」③登録延期④不登録―の4つがある。

■タモリ 本名・森田一義(もりた・かずよし)。1945(昭和20)年8月22日生まれ。福岡県出身。72年、ジャズピアニストの山下洋輔に見いだされ、外国語モノマネなどマニアックな密室芸が口コミで話題に。その後、上京し漫画家の赤塚不二夫さん宅に居候しながら、ラジオやテレビの深夜番組に出演。ブリーフ一枚でのイグアナのモノマネで人気を集めた。82年10月にスタートし、2014年3月に終了したフジテレビ系「笑っていいとも!」で司会を務めた。82年10月から2023年3月まで続いたテレビ朝日系「タモリ倶楽部」では多彩なゲストを招き、さまざまな社会現象を斬新な切り口で取り上げ、タモリが好きな鉄道や坂などを扱うマニアックな視点のロケ企画やミニコーナー「空耳アワー」などが人気を呼んだ。明石家さんま、ビートたけしと「お笑いビッグ3」と呼ばれる。

シェアする
最新のニュースやお得な情報を受け取ろう
あなたにオススメ