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ゲーミングPC、予算10万円で買える? 正直な話をする【2026年版】

「ゲーミングPCが欲しい。でも予算は10万円くらい」——この記事を開いたあなたは、たぶんそう思っているはずだ。

結論から言ってしまうと、2026年現在、新品のゲーミングPCを10万円ぴったりで買うのはかなり厳しくなっている。

メモリとSSDの価格が2025年秋ごろから高騰し続けていて、各BTOメーカーの価格は軒並み上がった。一年前なら10万円を切るモデルもちらほらあったのに、今は最安クラスでも14万円台。正直、キツい。

だから「10万で買えます!おすすめはこちら!」みたいな記事を書くつもりはない。それだと嘘になる。

ただし、10万円を起点にどう考えるかで結果は大きく変わるのも事実で、この記事ではそのあたりを正直に書いていく。予算を少し上乗せするとどうなるのか、10万円前後で何ができて何ができないのか、メーカーはどこを見るべきか——そういう話だ。

PC情報サイト「パソコンセレクト」を運営している筆者が、日ごろ各メーカーのラインナップやスペック、価格推移をチェックしている中で感じていることを、そのまま書く。

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「10万円のゲーミングPC」の現実

2026年、なぜ10万円で買えなくなったのか

最大の原因はメモリとSSDの価格高騰だ。BTOパソコンの価格はパーツ原価に直結するから、メモリやSSDが上がればそのまま本体価格に跳ね返る。

2024年ごろは、Ryzen 5 4500とRTX 3050を組み合わせたモデルが8〜9万円台で売られていた時期もあった。それが2025年秋以降、じわじわと値上がりして、2026年に入ってからは15万円を切るかどうかというラインにまで上がっている。

体感として、同じスペックのPCが1年前と比べて2〜3万円ほど高くなった印象だ。円安の影響もあるだろうし、RTX 50シリーズの登場によるラインナップの入れ替えも関係していると思う。

10万円以下だと何が手に入るか

現状、新品で10万円以下となると「グラフィックボードなし」のモデルがほとんどだ。内蔵GPU(CPU内蔵のグラフィック機能)で動かすことになるので、2Dゲームや非常に軽いゲームなら遊べなくはないが、3Dゲームを快適にプレイするのは難しい。

つまり、10万円以下で"ゲーミングPC"と呼べるものを新品で買うのは、2026年時点ではほぼ不可能ということになる。

ただし中古なら話は別で、型落ちGPUを積んだモデルが7〜9万円台で出回ることもある。中古に抵抗がないなら選択肢には入る。ただし保証期間が短い、パーツの劣化リスクがあるなど、注意点は多い。


予算別に「できること」を整理する

個別のモデルを紹介するのではなく、予算帯ごとに「何ができるようになるか」をまとめておく。どこまで予算を伸ばせるかを考える材料にしてほしい。

【予算10万円以下】
・グラボなしモデルが中心
・マインクラフト(軽量設定)、2Dゲームなどは動く
・3Dゲームはほぼ厳しい
・将来グラボを増設する前提なら選択肢にはなる

【予算10万〜15万円】
・RTX 3050(6GB)搭載モデルが中心
・VALORANT、Apex Legendsなどの軽量タイトルはフルHD中設定で遊べる ・重量級タイトルは画質を大幅に落とす必要あり
・CPU:Ryzen 5 4500前後、メモリ:16GB、SSD:500GB〜1TBが目安
・とにかくPCゲームを始めてみたい人向け

【予算15万〜20万円】
・RTX 5050やRTX 5060の搭載モデルが射程に入る
・フルHDなら多くのゲームを中〜高設定でプレイ可能
・配信や動画編集にもある程度対応できる
・メモリ16〜32GB、SSD 1TBが一般的
・コスパと性能のバランスが最も良い価格帯

【予算20万円以上】
・RTX 5060 Ti以上で本格的なゲーミング環境
・WQHDや高フレームレートも現実的に
・長期的に使いたいなら検討する価値あり

こうして並べると、現実的にゲーミングPCとしてまともに使えるラインは10万〜15万円からというのがわかると思う。「10万円でゲーミングPC」と検索した人の多くが期待しているであろう「それなりにゲームが遊べるPC」は、正直14〜15万円は必要だ。


じゃあ10万円の予算でどうするか

ここからは、手持ちが10万円という人が現実的にとれる選択肢を整理する。

選択肢①:あと3〜5万円だけ上乗せする

身もフタもないけど、これが一番後悔しない。

10万円と15万円では、手に入るPCの実用性がまるで違う。10万円以下だとグラボなしで「ゲーミングPCもどき」だが、15万円出せばRTX 3050搭載でちゃんとしたゲーミングPCが買える。

3〜5万円の差で得られるものが大きすぎるので、可能であればここは頑張ったほうがいい。セールやキャンペーンのタイミングを狙えば、14万円台でも十分なモデルが見つかることがある。

分割払いに対応しているメーカーも多い。たとえばマウスコンピューターは36回まで金利手数料無料のキャンペーンをやっていることがあるし、パソコン工房も分割には対応している。月々数千円の負担増で、使えるPCのグレードがぐっと上がるなら、検討する価値はある。

選択肢②:セール時期を狙う

BTOメーカーは年に何度かセールを実施する。特に大きいのは以下のタイミングだ。

・年末年始(12月〜1月)
・春の新生活シーズン(3月〜4月)
・ボーナス時期(6月〜7月)
・ブラックフライデー(11月下旬)

セール時には型落ちモデルが大幅に値下がりすることがある。旧モデルといっても性能が急に落ちるわけではないので、タイミングが合えばかなりお得に買える。

フロンティアはセール時の値引き幅が大きいことで知られていて、週替わり・月替わりで目玉モデルが出てくる。こまめにチェックしておくといい。

選択肢③:中古・整備済み品を検討する

新品にこだわらないなら、中古は現実的な選択肢だ。ドスパラやパソコン工房は中古ゲーミングPCも取り扱っていて、保証付きで販売されているものもある。

ただし注意点がある。

・保証期間は短め(1〜3ヶ月程度)
・バッテリー劣化(ノートの場合)
・パーツの経年劣化
・在庫が流動的で狙ったモデルが買えないことも

とはいえ、型落ちのRTX 3050やGTX 1660搭載モデルが7〜9万円台で手に入ることもあるので、「まずPCゲームに触れてみたい」くらいの温度感なら悪くない。

選択肢④:グラボなしPCを買って、あとからグラボだけ増設する

これは多少の自作知識がある人向けだが、グラボなしのデスクトップPC(6〜8万円)を買っておいて、あとからグラフィックボードだけ別途購入して取り付けるという手もある。

グラボの取り付け自体は、スロットに差してケーブルをつなぐだけなので、そこまで難しい作業ではない。

ただし、電源ユニットの容量が足りるかどうか、ケースにグラボが物理的に入るかどうかなど、事前の確認は必要だ。「買ったあとに入らなかった」という話はわりと聞く。

初心者の人は、素直にグラボ搭載モデルを最初から買ったほうが安全だと思う。


10万円前後で狙うなら、スペックの目安はこれ

予算10万〜15万円の価格帯で現実的に手に入るスペックと、その構成で何ができるかをまとめる。

【10万〜15万円帯のスペック目安】

CPU ………… Ryzen 5 4500 または Core i5-12400 前後
GPU ………… GeForce RTX 3050(6GB)
メモリ ……… 16GB(DDR4-3200)
ストレージ … SSD 500GB〜1TB(NVMe)
電源 ………… 550W 80PLUS BRONZE
OS …………… Windows 11 Home

この構成で遊べるゲームの目安は以下の通り。すべてフルHD(1920×1080)前提。

VALORANT ………… 高設定で100fps以上
Apex Legends …… 中設定で60〜80fps前後
フォートナイト …… 中設定で60〜90fps
原神 ………………… 中設定で50〜60fps
FF14 ……………… 標準品質で60fps前後
モンハンワイルズ … 低設定でも厳しい場面あり

軽量なeスポーツタイトルなら十分に遊べる水準だ。一方で、モンスターハンターワイルズのような最新の重量級タイトルは、設定をかなり落としても快適とは言いにくい。

ここで注意しておきたいのが、RTX 3050はDLSS 2までの対応であること。最新世代のRTX 50シリーズが対応しているDLSS 4(マルチフレーム生成)は使えない。今後DLSS 4対応タイトルが増えていけば、この差はじわじわ効いてくるかもしれない。

妥協していいところ、ダメなところ

予算が限られているときに「何を妥協するか」は重要だ。

妥協してもいいポイント:
・ストレージ容量 → 500GBでもあとから増設できる
・ケースデザイン → 性能には影響しない
・CPUの世代 → Ryzen 5 4500でもゲーム用途なら問題ない

妥協しないほうがいいポイント:
・グラフィックボードの有無 → これがないとゲーミングPCではない
・メモリ16GB → 8GBだと最新ゲームは厳しい
・SSDであること → HDDだとゲームのロードが極端に遅い


BTOメーカーの特徴をざっくり整理

ゲーミングPCを買うなら、BTOメーカー(受注生産メーカー)の直販サイトから購入するのが一般的だ。家電量販店にも一部並んでいるが、品揃えとカスタマイズ性はBTOメーカーの直販が圧倒的。

ここでは主要なメーカーの特徴をざっくりまとめておく。

国内BTOメーカー

マウスコンピューター
国内生産で品質に定評がある。ゲーミングブランド「G-Tune」のほか、コスパ重視の「NEXTGEAR」が10万円台から狙える。標準で3年保証がつくのも初心者には心強い。24時間電話サポートも地味にありがたい。

マウスコンピューター公式サイト

パソコン工房
ラインナップの幅広さが強み。価格帯ごとに細かくモデルが分かれているので、予算にフィットする一台を見つけやすい。iiyamaブランドのゲーミングPC「LEVEL∞」シリーズを展開。実店舗が全国にあるのもポイントで、現物を見て買いたい人には向いている。

パソコン工房公式サイト

フロンティア
セール時の安さで知られるメーカー。週替わり・月替わりセールの値引き幅が大きく、同じスペックのPCを他社より数千〜数万円安く買えることがある。コスパ重視で選ぶなら必ずチェックしておきたい。

フロンティア公式サイト

サイコム
カスタマイズ性の高さが最大の特徴。パーツを細かく指定できるので、自作に近い自由度がありながら、組み立てはプロに任せられる。ただし価格はやや高めで、10万円台ではエントリーモデルに限られる。「こだわりがあるけど自作はしたくない」という人向け。

サイコム公式サイト

コスパ重視・新興系メーカー

OZgaming
ソフマップ系列のBTOブランドで、コスパの高さが特徴。RTX 5050搭載モデルが14万円前後で販売されていたこともあり、低価格帯に強い。数量限定モデルが多いので、気になるものがあったら早めに動いたほうがいい。

OZgaming公式サイト

大手PCメーカー

レノボ
LOQシリーズがゲーミング向けエントリーモデルとして人気がある。大手ならではのスケールメリットで価格を抑えており、セール時にはかなりお得なモデルが出てくることも。海外メーカーだがサポート体制は整っている。

レノボ公式サイト

HP(ヒューレット・パッカード)
OMENシリーズやVictusシリーズでゲーミング市場に参入。デザインの良さと安定した品質が特徴。レノボ同様、セール時に魅力的な価格になることがある。

HP公式サイト

ASUS
TUF GamingやROGシリーズなど、ゲーミングブランドが充実。特にゲーミングノートPCのラインナップが豊富で、ノートでゲームをしたい人にはおすすめ。自社でマザーボードやグラフィックボードも製造しているだけあって、ハードウェアに対する信頼性は高い。

ASUS公式サイト

どこで買うのがいいか

「結局どこがいいの?」という話だが、万人におすすめできるメーカーはない。選ぶ基準はこのあたりだろう。

・サポートの手厚さ重視 → マウスコンピューター、パソコン工房
・コスパ重視 → フロンティア、OZgaming
・カスタマイズ重視 → サイコム
・ノートPC重視 → ASUS、HP、レノボ

迷ったら、マウスコンピューターフロンティアの両方をチェックして、同じ価格帯のモデルを比較してみるのが手っ取り早い。前者はサポート、後者は価格に強みがある。


周辺機器の予算も忘れずに

デスクトップのゲーミングPCを買う場合、本体だけでは遊べない。最低限、以下のものが必要になる。

モニター ……………… 2万〜3万円
キーボード …………… 3,000〜8,000円
マウス ………………… 2,000〜5,000円
ヘッドセット ………… 3,000〜8,000円

合計すると3〜5万円は追加でかかる。ここを見落として「本体に10万円全部使った、モニターが買えない」となるのはよくある話だ。

ゲーミングモニターはリフレッシュレート144Hz以上のものを選んでおくと、将来PCを買い替えたときにもそのまま使える。最近は144Hz対応の24インチモニターが2万円前後で買えるので、コスパは悪くない。

もしノートPCを選ぶなら、モニター・キーボード・スピーカーは本体に含まれているので、追加費用はマウスとヘッドセットくらいで済む。総費用で考えるとノートのほうが安上がりになるケースもある。ただしデスクトップと比べて拡張性が低く、同じ価格なら性能も劣る点は理解しておこう。


よくある質問に答える

Q. PS5とゲーミングPC、どっちがいい?
ゲームだけを考えるなら、PS5(約6万円)のほうが圧倒的にコスパがいい。10万円のゲーミングPCよりPS5のほうがゲーム性能は上だ。ただし、PCにはModが使える、マウス&キーボード操作ができる、ゲーム以外の作業にも使える、といったメリットがある。「PCでしかできないこと」に価値を感じるかどうかが分かれ目になる。

Q. ノートとデスクトップ、どっちがいい?
性能とコスパならデスクトップ。持ち運びの必要性があるならノート。ゲーミングノートは15万円以上出さないと満足なスペックにならないことが多い。10万円前後ではデスクトップ一択だと思っていい。

Q. 自作のほうが安い?
2026年時点ではあまり安くならない。BTOメーカーのほうがパーツの仕入れコストが安いため、自分で一つずつ買い集めてもトータルで同等か、場合によってはBTOのほうが安いこともある。自作は「好きなパーツで組みたい」という趣味の領域だ。

Q. メモリは8GBだとダメ?
ダメとまでは言わないが、2026年の基準では16GBが最低ライン。8GBだとゲーム中にメモリ不足でカクつくことがある。特に最新タイトルは12GB以上を推奨しているものも多い。

Q. セール情報はどこでチェックする?
各メーカーの公式サイトを見るのが確実だ。フロンティアは週替わりセールをやっているし、マウスコンピューターも定期的にキャンペーンを実施している。XやRSSで「ゲーミングPC セール」を追いかけるのもいい。


まとめ:10万円は「スタートライン」だと考える

2026年の現状では、10万円ぴったりで満足のいくゲーミングPCを新品で手に入れるのは難しい。パーツ高騰の影響で、エントリーモデルの相場は14〜15万円まで上がってしまった

ただ、10万円という予算が無意味かというとそうではなくて、ここを起点に「あと数万円上乗せする」「セールを待つ」「分割を使う」といった工夫をすれば、ちゃんとゲームが遊べるPCに手が届く。

この記事で伝えたかったのは、「10万円では買えません」ではなく「10万円をどう活かすかが大事」ということだ。

気になるメーカーがあれば、まずは公式サイトで現在のラインナップとセール情報をチェックしてみてほしい。

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