阪神・熊谷敬宥 準備力が生んだプロ初猛打賞&自己最多4打点 虎のイケメンヒーローが与える安心感
◇交流戦 阪神8─1楽天(2026年6月5日 甲子園) 阪神・熊谷が甲子園をお祭りムードにした。7回無死満塁で走者一掃の二塁打。仙台育英の後輩で、プロ初登板の伊藤樹の変化球を完璧に捉えて7点差に。勝利を決定付け、割れんばかりの歓声を浴びた。 【写真あり】阪神・熊谷敬宥 「虎の忍者」本領!遊撃のジャンピング好守を藤川監督称賛「一つずつのプレーに覚悟が」 「(伏見)寅威さんがいい形でつないでくれた。その勢いに乗ってというか、ストライクが来たら振っていこうと、準備していた」 6回の適時打を含めてプロ初の猛打賞と自己最多の1試合4打点を記録。堅く華麗な守備に加えて課題のバットでも結果を残し、本命不在の遊撃で地位を確立しつつある。ここまでのプロ9年間はベンチで過ごす時間が長い。控えが多かったからこそ、大事にしている哲学がある。 「1軍にいる限り、打席にせよ、守備にせよ、走塁にせよ、出番が来れば全てチャンスだと思っている。結果的に、打つ、打たないは関係ない。いかに準備をしたか、その過程が大事だと思っている」 ナイターでも、甲子園球場で走り始めるのは午前10時過ぎ。カラスの鳴き声を聞きながら「体のどの部位が動いて、動かないのか、それを確認している」。22年から始めた無人の甲子園球場を走る習慣は、現在進行形。いつ訪れるかわからない出番に備える姿勢は、まさにプロフェッショナルだ。 「今日たまたま3本出ただけ。自分が出る意味は、まずは守備」 活躍してもおごることはない。地に足がついた職人がチームに安心感を与える。(倉世古 洋平)