阪神・熊谷敬宥 三盗&美技!攻守に躍動 枕元に形見の品置く親友・横田慎太郎さんに誓う全力プレー
◇交流戦 阪神1─0楽天(2026年6月6日 甲子園) 熊谷が果敢な三盗で決勝点を呼び込んだ。5回先頭で四球を選ぶと、村上の犠打で二進後、立石の2球目に三塁へスタート。悠々セーフとなり、ルーキーの適時打につなげた。 【写真あり】元阪神・横田慎太郎さんを書き続ける理由…亡くなる前日、母・まなみさんと記者が交わした言葉 「120%成功でいかないといけない場面だった。得点につながって良かったと思う」 前日5日は自身初の猛打賞&4打点。この日も攻守で躍動した。2回2死一塁では左前打し、守備でも2回先頭・黒川の変則バウンドするゴロを鮮やかにさばいた。「結果にこだわって毎日過ごしている」。ワンプレーに死力を尽くすワケが、背番号4にはある。 今、寝室の枕元には、ある選手のサインが入ったハンガーラックが置いてある。書き手は横田慎太郎さん。23年7月に脳腫瘍でこの世を去った、同い年の親友だ。「ヨコが虎風荘で使っていたハンガーラック、退寮するときにもらったんです」。今では大事な形見。家を引っ越すときも、大事にトラックへ積み込んだ。「妻も“これだけは捨てられないよね”って」。もう会うことはかなわないが、一日の始まりと終わりは、すぐそばにヨコがいる気持ちになれる。 昨秋、映画「栄光のバックホーム」が公開されたが「見たくても見られない。ヨコをよく知っているからこそ、つらくて…」。闘病も間近で見てきた。つらい記憶も力に変える。天国から見守る横田さんに、生半可なプレーは見せられない。 「ご両親に会ったら絶対泣いちゃうけど、鹿児島県へお墓参りに行きたいですね」 連覇を手土産に、ヨコと必ず“再会”する。涙顔ではなく、笑顔で――。 (八木 勇磨)